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増えつつあるソウル大を離れるソウル大生

Posted April. 25, 2001 09:43,   

ソウル大学の学事管理に赤信号が灯った。最近ソウル大を離れる学生が増えており、人気学科に入るために退学するか、人気専攻を選択するために「専攻浪人」を辞さない学生が増えているからだ。

これによって「金儲けとは余り関係のない」基礎学問の枯死現象と学科の序列化などの「学問の偏重」現象が現れつつある。

▽ソウル大を離れるソウル大生

最近、ソウル大でアメリカのハーバード大に入学しようとする学生2名(医学部、社会学部の在学生)がハーバード大の面接官から委嘱されたソウル大の教授に会って面接を受けた。彼らは「図書館は考試や就職試験を準備する学生で一杯になるというソウル大の教育環境に失望した」と語った。

去年3月、ソウル大の自然学部に学校長の推薦で入学したソン君(20)は、今学期に登録しなかったために除籍された。高校1、2年の時に国際物理オリンピアードで銅メダルと金メダルを立て続けに獲得したソン君は、昨年の8月アメリカのマサチューセッツ工大(MIT)で奨学金を受け、潔くソウル大を離れた。もう一人、国際物理オリンピアードで金メダルを獲得したホ君(20)も、昨年8月ソウル大の自然学部に休学届けを出してMITに進学した。

ここ数年間、ソウル大の代わりに外国の名門大学に直接進学しようとする学生が増え「優等生」の間でソウル大の忌避現象が広まっているという実情だ。

▽人気専攻のための退学と転科

98年ソウル大の経済学科に入学したホン君(22)は、昨年法学部に転科した。ホン君は「司法試験を準備するためには法学部に転科する方が良いと思った」とし「初めから退学して法学部に新入生として入学しようとする在学生も少なくない」と話した。

24日、ソウル大の学籍課によると、退学生の数は99年の129人から昨年年は204人、今年4月現在は219人に増えた。この退学生のうち非人気学科の学生の90%ぐらいは同じ大学内あるいは他の大学の人気学科に移動したと関係者は説明した。

ソウル大が単科学部別に退学生と再入学生を交差分析した結果、人文学部、農生学部、教育学部の退学生は大部分法学部、経営学部、経済学部などに再入学したことが分かった。農生学部の場合、昨年の新入生のうち44人(全体の約10%)が大学修学能力試験(日本の大学入試センター試験に該当)に再挑戦し、今年人気学科に入学した後、退学届けを提出したという。

▽専攻のために浪人を辞さないソウル大生

2年生を終えて人気学科に転科する学生も毎年続けて増えている。97年4人、98年11人に過ぎなかった転科生は99年には44人、昨年年は75人、今年4月現在は119人に急増した。人文学部の転科生30人の大多数が経営学部(14人)と法学部(10人)に集中した。農生学部の転科生17人のうち半数が工学部に転科した。

学部制の実施と共に「人気専攻」を選択するために同期生より1年遅く専攻を選択する「専攻浪人」現象も現れている。

ソウル大の自然学部では今年、志望した他の学部に合格できなかった学生が学年定員(380人)の10%に当たる38人。そのうち18人は第2次志望で自然学部に合格し3年生になっているわけだが、残り20人は「浪人」を始めた。ソウル大工学部は教授10人がテスクポースチームを構成して対策作りに臨んでいる程だ。

ソウル大の関係者は「来年から募集単位が広域化するため、人気専攻への偏重現象はより激しくなるものと予想されるが、今のところ、これと言った対策がない」とし「基礎学問に対する投資が劣悪な状況で、学生の学問偏重現象が深刻になれば学問の危機が到来するであろう」と見通した。

また、他の関係者は「ソウル大の研究環境を画期的に改善しなければ、このような離脱現象は緩和できないだろう」と話した。



キム・ギョンダル、パク・ヨンギ記者 dal@donga.com