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二日酔いにヘジャンクッは胃を傷める

Posted April. 09, 2001 17:30,   

ストレス、飲酒、過食などによる胃の痛みやもたれを訴える人は少なくない。胃の痛みの原因のうち一番多いのは糜爛(びらん)胃炎だ。

糜爛胃炎は簡単に治り、合併症を引き起こすことも少ない。胃が痛む時、牛乳を飲めば弱アルカリ性の牛乳が胃の中の酸を薄めて中和するため、痛みを和らげることができる。しかし、制酸剤や牛乳はまず胃酸を中和するものの、その反動作用によって酸の分泌を促進する。従って胃が痛いといって後先を考えずに制酸剤や牛乳を飲むのは望ましいとは言えない。

痛みの原因を知って治療しながら、1日1〜2杯の牛乳を飲むのは効果的だが、胃が痛む度に習慣的に牛乳や制酸剤を飲むのは良い習慣とはいえない。韓国人に一番多い「胃炎」を引き起こす原因にもなるからだ。制酸剤や牛乳などで胃の痛みを抑えながら暮らしていたが、検査を受けたところ、癌が手の付けようもない程進行していたというケースもよくある。40歳以上の大人が胃が痛かったり、食後に胃の不調を感じた場合は、必ず胃カメラや胃透視検査を受けなければならない。

韓国人は二日酔いの朝、ヘジャンクッ(肉や野菜などを入れて辛く煮込んだスープ)や豆もやしのスープをよく飲む。このようなスープは二日酔いには効果があるが、辛すぎるのは良くない。

辛い食べ物が好きな韓国人が朝食に辛いスープを飲みたくなるのは当然なことだ。辛い食べ物を食べ慣れている上に、二日酔いの不快さをなくしてくれる絶好の食べ物だからだ。しかし辛い食べ物である程、アルコールに傷つけられた胃の粘膜に負担をかけることになる。長期的な胃の健康を考えるなら、飲み過ぎた次の日は軽くお粥を食べるか、辛くないスープを飲むのがいいだろう。

また、飲酒の前後、または翌日に飲むための飲料も色々な種類のものが販売されている。このような飲料はそれなりに根拠がない訳ではないが、医者としてはお勧め難い。このような飲料を飲むより、酒の量を減らした方が良いのは言うまでもないことであり、飲酒の後の栄養供給にも限界があるからだ。