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[記者の目] 4大国外交も重要であろうが

Posted March. 29, 2001 11:12,   

「長官ですか?周辺4大国の訪問を終える頃は変わっていますよ、きっと。」

外交通商部の職員らのこのような自嘲の中には二つの意味が含まれている。一つは外交部長官の頻繁な交代に対する嘆きであり、もう一つは4大国以外の国家はなおざりにし、外交の範囲を自ら狭めているとの詰りである。

26日任命された韓昇洙(ハン・スンジュ)長官が現政府の4人目の外交部長官であるため、年に1回の割合で外交部長官が変わったことになる。長官がこのように頻繁に変わる国は韓国しかない。外交部長官がよく変わるため、米国、日本、中国、ロシアなどの周辺4大国を訪問することで手一杯だ。他の国には気を配る余裕さえない。そうでなくても、何か進められているように見える4大国に片寄っている傾向があるのに、外交部長官が頻繁に変わるため、その程度がよりひどいのだ。

オーストラリアの場合だけを挙げても、90年以降、オーストラリアの外相は5回もの韓国を訪れたのに反して、韓国の外交部長官は1回もオーストラリアを訪れていない。韓国がオーストラリアの主要肉類の輸入国ではあるものの、オーストラリアとしてはプライドを傷つけられることとしか言いようがない。

カザフスタンは、高麗人が10数万人いる理由もあろうが、外国投資額の1、2位を争う韓国の方が米国より重要な国だとカザフスタンの関係者は言う。

23日、スリランカの大統領官邸では韓国の外交官と企業家のための盛大な晩餐が行なわれた。最大投資国である韓国の企業家にスリランカの大統領が直接挨拶の意を述べるためであった。大変異例的なこととして、韓国へのスリランカの愛情が読み取れる。

多国間外交が巧みなシンガポールの外交官は韓国の外交官に「韓国のは外交部長官どうしていつも大統領と一緒なのか」とよく聞くという。これはひどい侮辱としか言いようがない。

南北関係の急進展の中で4大国外交は欠かせないだろう。でも、他の国も配慮する余裕と長い目は必要なはずだ。新任外交部長官にこれを期待したい。



夫亨權(プ・ヒョングォン)記者 bookum90@donga.com