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韓国財界の初代 歴史の後方へ

Posted March. 23, 2001 14:02,   

「近代化世代の退場とデジタル世代の前面登場」。ヒュンダイ(現代)のジョン・ジュヨン(鄭周永)元名誉会長の他界は60—70年代「ハンガン(漢江)の奇跡」を成し遂げた財界の創業初代が歴史の後方へと消えていくという象徴的な意味合いがある。今や財界の重点は創業2代を経て西欧の教育と合理的な考え方で鍛えられた3、4代目に移りつつある。—編集者注

「ヒュンダイ(現代)のジョン・ジュヨン(鄭周永)」と「サムスン(三星)のイ・ビョンチョル(李秉迵)」で代表される創業初代は、日本植民地からの独立や朝鮮戦争(韓国戦争)を前後とした歴史の激変期に「よりよい生活」を求めて、素手で頑張って世界的な企業を立ち上げた主役だ。勤勉と誠実、「やればできる」という自信を持って困窮な時代を乗り越え、世界でも類まれな高速の経済発展を成功させた。短期間に成長する過程で「政経癒着」や「無理矢理な事業拡大」などの否定的イメージも甘受した。故人の死去でサムスン、LG、ヒュンダイ、SKと韓国を代表する4つの企業の初代はみなこの世を去った。それなりに自分の責任を果たして逝った後の空席は後輩経営家が埋めていく。

創業初代は電子、自動車、化学、情報通信、建設、重工業、航空、貿易、流通、食品などほぼ全業種にかけて産業発展の地盤を固めた。サムスンのイ・ビョンチョル、LGのグ・インフェ(具仁會)、SKのチェ・ジョンヒョン(崔鍾賢)会長はすでに他界しており、ロッテのシン・ギョクホ(辛格浩)、ハンジンのジョ・ジュンフン(趙重勳)会長は現役で活動している。韓国の代表的な財閥であるサムスンとヒュンダイを創業したイ・ビョンチョルとジョン・ジュヨンは初代の中でもあらゆる面で比べられる人物。ジョン会長が建設、自動車、重工業など「重厚長大」型の産業において成功した反面、イ会長は繊維、家電、半導体、金融など「軽薄短小」の分野で韓国最高の企業を築き上げた。故グ・インフェLG会長は石鹸、歯磨きこなどの生活必需品の生産で化学工業の基盤を作り、クムソン(金星)社を通じてラジオ、扇風機、冷蔵庫、白黒テレビなどを国内で初めて生産した。73年創業者である兄のチェ・ジョンゴン会長が他界し、その後を継いだ自分を「1.5世代創業主」と自称した故チェ・ジョンヒョン会長は、SKを石油化学と情報通信の強者に育て上げた。反面、世界経営の旗を揚げていたキム・ウジュン(金宇中)前デウ(大宇)会長は拡張一辺倒の無理な経営で没落し、海外を転々としている。

創業初代の退陣と入れ違いに主要グループの後継体制を構築する動きが一段と速くなっている。LGとコーロンはすでに3代目が祖父の事業を継いで会長職を務めており、サムスンとヒュンダイキア自動車も3代目の経営体制を築き上げた。ドゥサン(斗山)など一部のグループは4代目が中心役員として経営修業中だ。経営能力が検証されていない財閥後継者の経営世襲を見る社会の視線は依然厳しい。韓国経済研究院のパク・スンロク研究委員は、「故ジョン・ジュヨン名誉会長を含め多数の創業初代は、難関に屈しない企業家精神で韓国を貧困から救い出した立派な企業家」だとしながら、「このような業績を継承、発展させるのは現役の経営陣の役割であり、その結果によって韓国財界の地図も書き直されるだろう」と話した。



朴元在(パク・ウォンジェ)記者 parkwj@donga.com