
李文烈(イ・ムンヨル)氏の長編小説『我らが歪んだ英雄』が韓国の作品としては初めて、米国の大手出版社を通して翻訳、発刊された。
ディズニーの子会社で文学作品専門出版社であるハイペリオン社は、ケビン・オロック教授(慶煕《キョンヒ》大学英文学科)が翻訳したこの作品を『Our Twisted Hero』というタイトルで7日発刊し、米国とカナダ全域の主要書店に配布した。
李氏の小説は、英語等8ヶ国語で海外に翻訳紹介されているが、今回の米国進出は在米同胞ではない韓国の作家として初めて、世界最大の出版市場に本格的に進出したという点で意味が大きい。
李氏の作品の米国出版代行を引き受けたワイリーエージェンシーは、影響力のある著作権代行社で大江健三郎等のノーベル賞受賞作家10人余りとルイス・ボルヘス、アレン・ギンズバーグ等100人以上の有名作家に対する専門的な管理をしている。
翻訳版のあとがきには『悪魔の詩』で有名な作家サルマン・ルシディ氏が寄稿し、注目を集めている。彼は「『我らが歪んだ英雄』は、人間の脆弱さに対する普遍性を明らかにした。加害者と被害者、学校のボスの栄光と屈辱に対する繊細でありながら冷酷なストーリーはギュンター・グラスの偉大な小説『猫とねずみ』を想起させる」と書いている。
発刊直後の米国内の反応はいい方だ。米国の著名な書評専門誌である『カークス・レヴュー』を始めとして、『ブック・リスト』、『ライブラリー・ジャーナル』等の出版専門誌は好意的な記事を載せている。特に『カークス・レヴュー』は、この作品をウィリアム・ゴールディンの『蝿大王』と比較しながら、「ストーリーが美しく編み込まれ、豊かで暗示的なアイロニーにきらめく物語りだ」と紹介した。
尹正勳(ユン・ジョンフン)記者 digana@donga.com






