ジョージ・W・ブッシュ米共和党政府の対朝強硬路線に対する懸念と共に、それに伴う韓米間の不協和音の兆しが現実になりつつある。
リチャード・アーミテージ米国務部副長官内定者が最近、ワシントンで民主党の韓和甲(ハン・ファガプ)最高委員らと会った席で「金大中(キム・デジュン)大統領にぜひ伝えて下さい」と話した内容は、「内政干渉」に近い感さえ与えるものだった。
彼が友邦国の政策用語の使用に不満を表明しながら、「韓国政府が北朝鮮に引きずられている側面がある」などと発言したのは、外交慣例上にも納得し難い事だと政府関係者は口を揃える。
そういうことからも、アーミテージ内定者の発言は国内の保守層の持ってきた対朝政策認識と一脈通じると言う点で、今後、韓国政府の対朝包容政策を巡って韓・米間は勿論、国内での賛否論が再燃する可能性が高い。
▽「太陽政策」用語の論争
外交通商省の関係者は「今までも英文では『太陽政策』という用語は使わなかったし、南北首脳会談以降は我々もこの用語を使っていない」とし「『対朝包容政策(en—gagement policy)』か、南北が共にするとの意味で『対朝和解協力政策』という用語を主に使っている」と力説した。アーミテージ内定者がこういう事情をよく知らないまま、とやかく言ったとの説明だ。
しかし、アーミテージ内定者がこの用語の廃棄を申し出たことは、個人的な性向に因る側面もあるものの、同用語が「北朝鮮に余りにも宥和的との印象を与えるため」との指摘も根強い。対朝関係において徹底した「相互主義」と「検証」を要求する共和党の政策と、韓国の進めてきた対朝包容政策の方式がよく合わない事を裏付けることとも受け止められる。
米共和党のべーカー前国務長官が本報とのインタビューで「北朝鮮との合意は必ず検証出来なければならない。いかなる合意も単なる『言葉の祭り』に終わってはいけない」と強調したのも、同じ流れから解釈される。べーカー前長官は、韓国政府が米朝関係を歴史的な進展として評価した、オルブライト前国務長官の訪北に対しても、「目に見える成果が無かったために進展と評価することは時期尚早だ」とこき下ろした。
▽北朝鮮の脅威の問題
政府関係者は、この問題が今後、韓米、米朝、南北関係いずれにおいても「アキレス腱」になりかねないと懸念した。
北朝鮮の従来型兵器の削減と前方配備兵力の後方移動は、南北間の信頼構築と緊張緩和の措置が、相当な水準に達してからこそ本格的に話し合える問題だ。また、この問題は朝鮮半島の平和体制構築の核心的な要素として中長期的な接近が必要だ。
しかし、米共和党側はこの問題を「北朝鮮が自身の変化を見せて、(外部から)検証を受けられる確実な方案」として受け止めている。
一部の専門家はアーミテージ内定者の発言に対して、米外交政策ラインに就かれた軍部人事の性向と米国の軍需業者の影響力を指摘したりもしている。
政府の高位関係者は「共和党の要求に対して北朝鮮が呼応する場合、朝鮮半島の安保に肯定的に働くだろう。が、その要求が硬直し過ぎると対朝包容政策の既存の枠組みまで影響される恐れがある」と指摘した。
夫亨權(ブ・ヒョンゴン)記者 bookum90@donga.com






