Go to contents

NIC報告書:南北統一される際、東アジアで軍事強国となる

NIC報告書:南北統一される際、東アジアで軍事強国となる

Posted December. 19, 2000 19:21,   

米国の中央情報局(CIA)傘下の国家情報諮問会(NIC)は、「韓国と北朝鮮が統一されれば、東アジア地域が軍事強国に成長する可能性がある」と見通した。

諮問会議はまた、「これから15年間の東アジア地域は、中国の軍事・経済的な浮上と、朝鮮半島の統一の見通しなどにより益々不安定になると見られる」との見解を表した。

NICが18日に発表した報告書“世界情勢2015:未来に関する民間専門家との対話”の主な内容を紹介する。

△朝鮮半島

これから10〜15年の間、統一を実現させて行く過程で、韓国の力と資源が消耗されるだろう。しかし統一が実現し、米軍が駐屯を続ければ、統一された韓国は軍事強国へと浮上する可能性があると見られる。

統一されない場合は、北朝鮮の大量殺傷武器により朝鮮半島の安全は不透明な状態へと陥ると見られる。既に幾つかの核兵器を所有している可能性がある北朝鮮が、大陸間弾道ミサイルの正確度と射程距離、弾頭搭載能力を向上させるか、これよりも性能の優れたシステムを開発する可能性もある。

△東アジア

これから15年間、この地域で軍事的な対峙や葛藤が発生する可能性は50%以上。中国の軍事・経済的浮上と朝鮮半島の統一の見通しも、この地域をより不安定にする原因となるだろう。

中国は台湾に対する米国の支持と、この地域での米国の影響力を弱まらせるため、ロシアなど、他の国家との関係強化に取り組むだろう。日本は安保状況に独自的な対処をするため、米国に頼らない措置を追求すると見られる。

△人口・エネルギー・病気

世界の人口は現在の61億人から、2015年には72億人に増えると見込まれる。人口1,000万人以上のメガシティーが増えることにより、道路・交通量・電気・下水道などの施設が麻痺し、都市環境が悪化するだろう。

世界のエネルギー需要は現在よりも50%以上増加すると思われるが、資源の急速な枯渇と深刻な食糧不足の現象はないと思われる。しかし中東とアフリカで水の問題が地域紛争の原因と化すといった懸念は残る。

後天性免疫欠乏症(AIDS)と結核は、今後15年間、後進国の国民の平均寿命を30〜40歳までに短縮させるとみられ4,000万人以上の孤児と貧困児童を生むことになるだろう。



李鍾鎡(イ・ジョンフン)記者 taylor55@donga.com