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増加しつつある捨て子

Posted November. 20, 2000 12:31,   

97年末、国際通貨基金(IMF)の管理体制に入った直後、急激に増えていた「捨て子」が、一時は減少していたようだが、最近再び増え始めている。経済状況の悪化が主な原因とされている。

この捨て子たちは、未来において我が共同体の不安要素になり得るということで、より深い社会的関心が必要である。

▽捨て子の実態

18日、午後4時、プサン(釜山)サハ(沙下)区にある児童福祉施設の聖バンジゴ愛育院。

四日前、この施設に入ってきたイ・キョンビン(4)、ソンビン(3)兄弟は、保母たちの目を盗んで近くの道路へ走りながら「おじいさん」を呼んでいる。

「明日になればおじいさんが迎えに来る」という保母の話にやっと泣き止んだキョンビン兄弟は、先月、失業した父親が家出し、母親までも行方不明になり、生計が成り立たない祖父がここに子供たちを預けたのである。

プサン地域の場合、現在21の育児施設に1512人の子供が収容されており、その数は例年に比べ相当増えた。

プサンヨンゼ(蓮提)区にある児童一時保護所のイ某(10)ちゃんとその弟(6)は、一人になった母親が食事を解決しようと盗みを働き逮捕され、先月この施設に入ってきた。二人はこの施設に入ってから、言葉を失い、保母たちの胸を痛ませている。それでも兄弟や姉妹が一緒に収容されるのはまだ良い方。一人で預けられる場合は、そのショックから立ち直るまで相当たる時間を要する。

先月末、プサンチン区のプジョン1洞のある呉服屋で、20代後半の母親が、「トイレに行ってくる間、ちょっと見てくれ」と頼み、それきり現れずここに入る事になったパック・ジュンソ(2)君は、一日中泣き止まない。

クァンジュ(光州)ムドゥン(無等)育児院のパック某君(10)と弟(4)は、父親の会社が倒産し、母親までも家出して、村の住民が今年の5月、この施設に預けてきた。兄のパック君は、学校へ行きたがらず、他の子供たちと仲良く過ごせないため、育児院では特に気をつかっている。

キョンナム(慶南)では比較的規模の大きいチャンウォン市にあるトンボ保育院の場合は、最近3ヶ月間7人が増え、75人に増加した。マサン(馬山)市のフェウォン区クアム2洞にあるマサン仁愛院も、年初より6人多い74人が生活しているなど、道内の25の児童福祉施設の入所人数も大幅増えている。

最近、ドンボ保育院に入ってきたミンジュちゃん(7)とミンホ(3)、ミンシク(2)の3人兄弟は、生活難から母親が家出した後、父親までどこかへ言ってしまい、祖母が預けてきた例である。

▽問題点と対策

ウルサン(蔚山)唯一の養育院である南区のウルサン養育院は、97年に比べ4割も多い112人が収容されており、△テグ(大邱)の20施設に1118人 △ テジョン(大田)の11施設に540人 △カンウォン(江原)の10施設に570人 △チェジュ(濟州)の5施設に298人など、ほとんど今年の初めと比べ10%ほど増えた事がわかった。

これら施設の保母は、「捨てられた子供たちのほとんどはショックから立ち直れず、失語症や自閉症に対人忌避症まで見せている。子供たちを一旦預けると、電話はおろか戻って連れ帰る例はほとんどない」と話した。

プサン聖バンジゴ愛育院のチョ・クァンヒョン(鉠光鉉、73歳)院長は、「最近子供たちを預けるために相談に来る例が増え、経済事情がよくない事を肌で感じる。保護している子供たちのほとんどは、両親の離婚や家出により養ってくれる家族がいない状況」だと話している。

児童福祉専門家のプサン大学のムン・ソンファ(文宣和)教授は、「子供を捨てる行為は、子供に対する大人たちの放任であり虐待行為だ。児童福祉は、母親と子供たちを別々に分離しては考えられないため、生計が成り立たなくても子供と一緒に暮らすのがもっともよい解決策」だと強調した。ムン教授は、「生活の厳しい育児家庭においては、国民基礎生活保障法に基づいて支援を拡大することも一つの対策だ」と話した。



ジョ・ヨンフィ、ジョン・スンホ記者 silent@donga.com