ハンビッ銀行の不正貸出事件で拘束中の都鍾泰(ト・ジョンテ)前ハンビッ銀行検査室長は25日、不正貸出のあったカンアク(光岳)支店に対する検査の後、銀行内部の上部から黙認を強制された、と主張した。
都前室長はこの日、国会の政務委員会の金融監督委員会及び金融監督院に対する国政監査に証人として出席、1月19日、李燭鎏(イ・チョッヨブ)監査の事務所での決済確認の際、李監査より「李洙吉(イ・スキル)副頭取から電話があり、カンアク支店の件を黙認してほしいと頼まれたから適当に処置するように」と、指示を受けたと明らかにした。
さらに都前室長は9月末、検察の召喚調査の際、このような事実を明らかにし、「李監査、李副頭取との対質審問を行なったが李副頭取は記憶にない、と多少は認める反応を見せた」と述べた。
しかし検察はこの事件に関する捜査発表の際、これらに関する発表はなく、都前室長と申昌燮(シン・チャンソプ)前カンアク支店長を拘束することで捜査を終了させた。
ハンナラ党の鄭亨根(ジョン・ヒョングン)議員はこれに関連して「都前室長の証言は検察の調書に記録されているにも関わらず、検察が起訴過程においてこれらの陳述を除外した」として「これは検察がハンビッ銀行事件の捜査を縮小、偽造したことを物語っている」と主張した。
しかしこの日、国監証人として出席した李洙吉副頭取と李燭鎏監査は都前室長の主張に対し「事実とは程遠い常識以下の発言」だと一蹴した。
一方、財経委の国税庁に対する国監においてハンナラ党の安沢秀(アン・テクス)議員は今年に入り、6月まで政府機関が口座追跡を要請した10万4668件の内、税務署の要請件数が3万4426件と、最も多いがこれは国税庁が財務調査の面目で口座追跡権を乱用したもの、だと指摘した。
さらに環境労働委員会の国立公園管理公団の国監において自民連の鄭宇沢(ジョン・ウテク)議員は国立公園内の宿泊施設とレストランの58%が汚水処理施設を設置しておらず、ケリョン山、ソンリ山などの国立公園の一部の水質が5級水レベルに成り下がった、と主張した。
ソン・インス、イ・チョルヒ記者 issong@donga.com






