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マラソン失敗、理由あり

Posted October. 01, 2000 19:15,   

韓国体育の最高機関である大韓体育会は、シドニー五輪を控えて、イ・ボンジュ選手一人だけでも金メダルを取れれば、今回の五輪は成功したものだという話を公にしていた。それだけマラソンに注がれた国民の期待は大きく、所属会社であるコーロンを離脱したイ・ボンジュ選手が無所属で活躍する当時、特別支援金を支援したのもそれらの理由からだ。大韓陸上競技連盟の有らん限りの支援があったのも同じような理由からである。三星グループが会長役を務めている連盟は、マラソンでもっとも優勝可能性の高いイ・ボンジュ選手のために、三星電子チームをつくったようなもので、5月には4人の代表チームの監督や連盟の事務局長が参加する大規模なオーストラリア現地調査団を派遣するなど、支援を惜しまなかった。

しかし、このような努力と投資にもかかわらず、韓国マラソンはソン・キジョン-ホァン・ヨンジョのオリンピックの光栄を再現することはできなかった。今回のオリンピックでの失敗のもっとも大きな原因は、指導者の資質と力不足である。正確なコースの分析とそれに見合った訓練や作戦をたてるべき指導者らは、9日間現地のコースを調べた後、想像を絶するほど五輪史上もっとも起伏の激しい最悪のコースであり、これはアスファルト道路でクロスカントリーをするようなものだとして、記録よりは体力勝負になるだろうという結論を下した。

五輪開幕1ヶ月前、現地で訓練をした代表チームは、当時までもスピードのあるアフリカ選手に比べ、体力の優れた韓国が有利だというばら色の見通しをたてていた。彼らのコース分析が間違っていたことをわかったのは、24日の女子マラソンが終わってからだった。スピード競争よりは、後半の体力競争を主に訓練してきた韓国選手団としては慌てるほかなかったのである。こういう中、監督と選手らの欲張りから、伏兵とされていたチョン・ナムキュン選手は無理な訓練により足の筋肉が引きつっている状態で試合に臨むなど、選手らのコンディションは大会直前、最悪だったことがわかった。

代表チームの構成も正常なものではなかった。男子3名、女子1名の4人の代表チームは各選手を指導してきた監督たちの神経戦により、結局既存のコーチが自分の選手を指導することになった。このため、韓国選手同士の情報交換さえも全く行われず、訓練もそれぞれ行われることになった。これらの過程を指揮・監督すべき連盟は、選手の指導を監督に任せたまま、安易な姿勢で一貫し、結局、オリンピック最悪の成績を自ら招いた。