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北朝鮮 国連サミットへの参加中止

Posted September. 06, 2000 10:54,   

国連ミレニアムサミット開幕直前の6日(今日)午前(以下韓国時間)、アメリカのニューヨークで開催予定の金大中(キム・デジュン)大統領と金永南(キム・ヨンナム)北朝鮮最高人民会議常任委員長との会談が、金常任委員長側の突然の訪米中止により行われないこととなった。

北朝鮮側はサミットへの参加を辞退すると発表、外交的決裂が予想される。政府関係者はこの日“金常任委員長一行が4日、ドイツのフランクフルト空港でアメリカへ向かうためのアメリカン航空(AA)への搭乗の際、必要以上の手荷物保安検査を受け、このためニューヨーク行きを中止した”と話している。

北朝鮮側スポークスマンの崔守憲(チェ・スホン)外務省副長官は同日午後11時頃に、宿泊しているフランクフルトのシェラトンホテルで記者会見を開き“アメリカ側の不当な妨害行為のためサミット参加は中止せざるをえず、このまま帰国する”と明らかにした。

副長官はまた“我々代表団が航空会社側による執拗な身体検査に対し抗議したところ、航空会社側の保安要員らは‘テロの可能性がある国家として指定されている8カ国に対しては、地位の高低関係なくこのような身体検査を行なうことになっている’と、強制的に検査を行なった”とし“これはアメリカからの招請を受けている我々外交団に対する二重的態度である”と非難した。

崔副長官は“アメリカ側はこれに対し公式謝罪をすべきだ”としながらも“これはアメリカとの問題であり、南北関係に影響は無い”と付け加えた。

金常任委員長一行は6日未明に北京へ向った。

北朝鮮側は金大統領との会談中止を国連代表部を通じて韓国側へ伝え、金大統領はニューヨーク行きの飛行機の中でこの事実を知ったとされる。

政府当局者は“北朝鮮側の態度を見届けた後、政府としての対応がなされる”と述べた。

一方金大統領は、夫人の李姬鎬(イ・フィホ)女史とともに5日午後に大韓航空特別機でソウルを出発、6日未明にニューヨークに到着した。金大統領は7日の国連ミレニアムサミットで‘南北頂上会談と韓半島の平和定着’というテーマで、基礎演説を行い、最近の南北関係改善に関する国際社会の支持と協力を求めるとしている。