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南北国防長官会談の意味

Posted September. 05, 2000 19:25,   

韓国と北朝鮮の国防長官級軍事当局者会談は、南北の緊張緩和と信頼作り作業が本格化するという象徴的な意味を持っている。南北経済協力にしても、国防長官級会談を通して軍事的信頼作りの足掛かりができれば、より活性化するのではないかと期待されている。

統一省の当局者は5日(火)、軍事当局者会談は金大中(キム・デジュン)大統領が明らかにした国防長官級会談と軍事実務当局者会談がすべて行われると想定することもできるが、現在としては国防長官級会談だけが行われる可能性が高いと話した。国防長官級会談で大規模な青写真を描いた後、実務級会談で技術的な問題を話し合うという形式になるだろうという説明であった。

国防長官級軍事当局者会談が行われれば、軍事直通電話の設置が主な議題として話し合われると見られている。信頼作りの象徴的な措置でありながら、移行することも相対的には簡単であるからだ。これと共に南北経済協力の活性化による陸路と海路輸送増加、そしてそれに伴う北方限界線(NLL)事前整備を含めた各種の軍事協力事案なども取り上げられると見られている。

この他にも、当面の議題としては鉄道復元時の地雷除去問題がある。また、キョンイ(京義)線の復元工事が進められる時、両側の軍人の間に偶発的な衝突が起こることを防止するための双方軍当局の事前措置についても話し合わなければならない。

統一研究院のある研究委員は、非武装地帯(DMZ)を文字通り「非武装化」する措置を設けるためには相互の信頼が必要だとし、キョンイ線の復元時、部隊配置の再調整などの問題も、軍事当局者会談で話し合わなければならない事項だと述べた。

会談の首席代表は韓国側の趙成台(ジョ・ソンデ)国防長官と北朝鮮側の金鎰哲(キム・イルチョル)人民武力相が担当すると見られている。政府は北朝鮮軍に対する作戦および行政権を握っている趙明禄(ジョ・ミョンロク)軍総政治局長が首席代表になることを期待している。