南北は30日に開かれた第2次官僚会談にて6・15共同宣言を行なうための課題を集中協議した。北朝鮮側は取り敢えず韓国側の提案を聞き、受け入れ可能な提案に同意するという形で会談は進められた。南北の意見がほぼ同意にまで詰められた課題について項目別に整理する。
1.今年中に離散家族の交換訪問を2〜3回追加で行なう
南北は8・15離散家族交換訪問が成功的に終わったことをうけ、離散家族問題を解決するための追加合意を成し遂げた。南北は9月5日に行なわれる南北赤十字会談にて細部に渡る手続きに関して協議する予定だ。
今回の合意は金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が去る12日、韓国側の言論社社長団と共にした場で今年は9月、10月と毎月一度ずつ(交換訪問)行なうことにし、来年は総合的に検討して行なおうと語るなど、北朝鮮側が積極的に応じたものによる。
離散家族の面会の定例化と制度化のための面会所設置問題に関しては今回の会談では多くの時間を設けなかったと伝えられた。これはこの問題が9月5日の赤十字会談の議題として決定されているためと思われる。
2.経済協力問題
今回の会談で北朝鮮側が最も関心を示した分野。政府の当局者は30日の会談では経済問題がかなり進展したとその場の雰囲気を伝えた。韓国側は一段階進んだ経済協力のため△投資補償△二重課税防止△紛争解決手続き△清算決済などの制度的な装置が最も重要だと強調した。
これに対して北朝鮮側もほぼ同意し、そのための実務協商を行なうことに根本的に合意したというのはかなりの意義がある。北朝鮮が資本主義の市場経済原理に対して理解しはじめたという意味を持つからだ。
3 京義線復旧のための実務的な接触を9月中に開く
第1回の閣僚級会談の南北合意事項中、最も急を要した問題は京義線復旧のための実務的な接触であった。9月15日着工する京義線復旧工事のために非武装地帯(DMZ)の地雷除去および駅舎の設置など各種の実務的な問題が残っているためである。
今回の会談で軍事的信頼構築における目に見えた成果はなかったが、京義線復旧のための実務的な接触を行うことに合意したことはこの部分を補完する機能になるものと期待される。DMZを通過する鉄道復旧時の地雷除去および軍事境界線越境問題などを議論しなければならない点で南北の軍当局間の緊密な接触が不可欠であるためである。
したがって、京義線復旧のための実務接触は軍事直通電話設置や軍当局者会談など北側の負担を減らしながら南北間の信頼構築の一役になるものと見られる。
4 南北 交互観光
南北交互観光は北側が提案したもの。この問題も金正日総書記が南側のマスコミ各社社長団との交歓の席で提議された事案である。南北交互観光は9月中旬の南側代表団による百頭山(ペクツーサン)観光に続き、9月下旬には北側代表団がハルラサン観光をするということで合意が結ばれた。南北は招待者側が費用を負担するとい条件で各々100名ずつ6泊7日間の観光をすることにした。北朝鮮の観光客が観光目的で済州島(チェジュド)を訪れるのは分断以後初めてのことである。
全般的に今回の会談の合意事項は金正日総書記の意志が大きく生かされたものと評価される。しかし、今回の会談で国軍捕蘆および北に拉致された者の問題など、韓国側が重要視していた一部の懸案は後回しになり残念である。






