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微笑みの北側代表団 ソウルでの一日

Posted July. 30, 2000 21:21,   

第1次南北閣僚級会談に出席した北側代表団は30日、会談と午餐の席上等で微笑みを絶やさず、記者の質問にも気持よく答え、南北間を流れる気流が変化していることを感じさせた。

30日の午前10時から新羅ホテルのダイナスティールームで始められた会談で両側は10分余りの間公開された会談を通して、南北共同宣言の精神を強調し、和気あいあいとした雰囲気を演出した。

両側代表団はこの会談後、江南(カンナム)区のサムウォンガーデンでの午餐で互いに酒を注ぎ合い、祝杯をするなど和気あいあいとした雰囲気。

チョン団長をはじめとする北側代表団は午後2時から約1時間にわたってロッテワールドの民俗博物館を訪問、先史時代から高句麗、百済、新羅、朝鮮等の遺跡地の模型と民俗展示物を観覧。

北側代表団は高句麗の雁鴨(アンアップ)第3号古墳、開城(ケソン)の満月台(マンウォルデ)などの北朝鮮の遺跡地に対して強い関心を示した。北側随行員のキ厶・グアンヨン内閣責任部員は新羅が外敵唐の国を引き連れて統一したのは間違いであり、高句麗が統一していれば遼東半島の東北3省を失うことはなかったであろうと述べ、南北間の歴史的認識を近づけるための南北学術交流を提議。

29日には一切外出しなかった北側の記者たちは30日午前、会談の会場と南側の内信記者室の真向かいに設置された北側の記者室で本格的な取材活動を開始した。

記者たちは韓国側の記者と自由に挨拶を交わしたりしたが、行く度に韓国の記者たちの質問攻勢に遭っては、記者が記者を取材しないようにしましょうと、個別的インタビューを断った。

北側代表団25名は予定の時間より遅れた29日の午後12時45分頃、中国の民間航空機CA123便で金浦空港に到着、 厳洛饁(オ厶・ナクヨン)財経部次官ら韓国代表団の歓迎を受けた。

チョン団長はソウル到着後、声明を通して「我々は正に歴史的な南北共同宣言を履行するための重大な使命を持ち、民族的団結と統一の使節として来た」と述べた。

午後2時頃ソウルの新羅ホテルに入り、準備を済ませて出てきた北側代表団は韓国側代表団と挨拶を交わして歓談し、夕方に李漢東(イ・ハンドン)総理主催の晩餐会に出席した。北側代表団と南側の政界、財界関係者ら100名が出席した会場にはあちらこちらで祝杯と話に花が咲いた。