‘ノグン里市民虐殺事件’を調査している国防部調査班は18日午前、現場である忠北ヨンドン郡ファンガン面サングル橋に打ち込まれた弾頭を抽出した。
この作業は誰が、どこから撃ったのかを明らかにするためのもの。この事件を特集報道したアメリカAP通信と被害者の遺族らは、米軍が撃ったという事実を疑ってはいないが、一部の参戦米軍将兵が襲撃当時周辺に人民軍がいたと主張しているためだ。
調査班は、弾頭だけでも6・25戦争当時用いた米軍側武器(M1小銃など)なのか北朝鮮(北韓)側の武器(モシナカント小銃)なのかを明らかにすることはできるが、より信頼度を高め、発射地点まで確認するため、まずは薬莢(弾丸発射のための火薬を入れた金属製の筒)を探すことに力を注いでいる。調査班は弾頭が見付かった50箇所と弾痕のみ残っている230箇所に対しての調査と、作戦上陣地として用いた可能性がある周辺地域でも金属探知器などで発射地点を探している。
正確な発射地点の特定が難しい場合、弾頭が見つかった角度通りにレーザー銃を発射し、逆方向に追跡するという方法も検討中だ。調査班関係者は「弾頭が見つかった部分が鉄板や木とは異なる砂利などが混ざったセメント構造物であるため角度推定は容易ではない」とし、「約一ヶ月後に出る結果を米軍側が納得するように科学的方法を総動員している」と話した。






