6 15南北共同宣言’が発浮ウれてから一ヵ月になる。南と北、南と南の間で微妙な葛藤と対立の様相が現れ、民族問題が軌道から外れた方向へと流れていく兆しが見える。このまま行くと、民族の和解・協力という大意は失踪され、内部の分裂と反目がその場を占めるのではないか心配である。
このような事態になったのは、特に政治権が民族の今後を見通す大乗的レベルで南北問題を扱うというより、政略的、感情的にアクセスし、葛藤を膨らませ混乱を扇るという側面によるものと思われる。
青瓦台(チョンワデ)側のハンナラ党イ・フェチャン総裁への非難の発言に引き続き、野党議員の‘青瓦台 親北勢力’ 突出発言による与野の対決ムードは、一つの実例である。
発言波動は、幸い、与野がその間の‘不適切な阜サ’に対し、お互い遺憾を楓セするレベルで収拾された。しかし、今後、南北関係の進展によって、また、国内政治状況の変動によってこのような問題がいつまた浮ノ出るかは分からない。特に、次期の大統領選挙を控えた政派間の勢力争いや、相手をけなすための理念論争で‘北韓変数’が悪用される場合、韓国社会が混乱に陥る蓋然性もなくはない。
本紙は、4月、創刊80周年の社説を通して“南北が手に手を取って進んで行ける未来を開くため、南と北の架け橋となり、また、東西和合のため、地域主義と極端主義に断固として対処する”と誓った。そして、“目先の利益にだけ捕らわれ国と民族を仲間割れさせるいかなる政派、組織や個人も排撃する”という立場を明らかにした。
共同宣言一ヶ月を迎えた今、内部的に小さな利益を求める事により仲間割れを招き、極端主義的発言が行き交うのは遺憾なことである。誰よりも与党は、南北会談の成果を再執権のプラス材程度に自ら格下げし、政治的に利用しようとする姿勢を捨てなければならない。開かれた心で、野党を初めとした各界の非難と問題提起に耳を傾けるべきである。自分と意見が異なる人を勝手に‘反統一勢力’と言って非難してはならない。
野党は、‘総論に賛成’しながらも事あるごとに否定的な側面のみを浮上させるのではなく、各論的政策対案を提示し、国民の意見を幅広く結集させる努力を傾けなければならない。古い時代の冷戦的思考体系の枠からだけ問題化させ、批判ではない非難ばかりするという事になってはならない。
与野は、マクロ的に民族的レベルから南北問題にアクセスし、真なる意味の南北和解と協力の時代が開かれるよう力を合わせるべきである。






