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金正恩氏が中国ナンバー3と会談、「協力強化」強調…10月訪中の可能性も

金正恩氏が中国ナンバー3と会談、「協力強化」強調…10月訪中の可能性も

Posted April. 15, 2024 08:50,   

Updated April. 15, 2024 08:50

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、中国共産党序列3位の趙楽際・全国人民代表大会常務委員長と会談し、両国の交流・協力を拡大・強化する方策について話し合った。趙氏の3日間の平壌(ピョンヤン)訪問の最終日に昼食会まで共にし、戦略的密着の意図を露骨に表わした。金正恩氏の訪中に関する協議も行われたとみられる。北朝鮮とロシアが昨年の首脳会談を機に急速に接近する中、相対的に北朝鮮から遠ざかったとみられていた中国が、最近、米中対立の深化を機に再び北朝鮮との接近を図っている。

金正恩氏は13日、党中央委員会本部庁舎で趙氏と会談し、「今回の中国党及び政府代表団の平壌(ピョンヤン)訪問は、中朝親善の不敗性を誇示し、伝統的な両国の親善協力関係を時代の要求に合わせて一段と強化・発展させていく上で非常に重要な意義を持つ」と明らかにしたと、北朝鮮の朝鮮中央通信が14日付けで報じた。同通信は、2人が「親善協力関係をより活力ある絆に昇華・発展させるための多面的な交流と協力を拡大・強化することをめぐって、互いの関心事となる重要問題について虚心坦懐に話し合った」と付け加えた。

中国国営新華社通信も13日、金正恩氏がこの席で、「今年は中朝国交樹立75年になる年であり、両国関係の新たな章を書いていくだろう」と述べたと報じた。

中朝双方とも、金正恩氏の訪朝及び習近平国家主席との首脳会談と関連して、具体的な言及はなかった。ただ、今回の会談で何らかの形で関連の議論はあったとみられる。政府消息筋は、「両者とも国交樹立75年を集中的に言及したのではないか」とし、「11月の米大統領選挙を控えて両国が国交を樹立した10月6日を前後して金正恩氏の訪朝の可能性が高いとみられる」と話した。

北朝鮮と中国のメディアによると、金正恩氏は趙氏との昼食会で、習氏の「万寿無疆(いつまでも長生きできること)」を願って乾杯を提案したという。国営中国中央テレビが公開した映像によると、金正恩氏と趙氏は3回も抱擁し、親密な関係を誇示した。中国代表団が金正恩氏に伝えたと思われる贈り物も見えた。8頭の馬が疾走する彫像と中国の「国酒」と呼ばれる茅台酒30年産とみられる酒の箱などが映っていた。

金正恩氏は昼食後、車に乗って出発する趙氏一行を直接見送った。金正恩氏は趙氏に両手を合わせるジェスチャーをし、満面の笑みを浮かべた。このジェスチャーは、中国で「謝謝(ありがとう)」の挨拶を意味する。


申晋宇 niceshin@donga.com