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統営で離島の有権者を乗せた船が漂流、海洋警察の救助で投票

統営で離島の有権者を乗せた船が漂流、海洋警察の救助で投票

Posted April. 11, 2024 08:55,   

Updated April. 11, 2024 08:55

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慶尚南道統営(キョンサンナムド・トンヨン)で、離島の有権者を乗せた船が漂流し、海洋警察が救助に乗り出すなど、4・10総選挙当日、全国各地で選挙関連の事件や事故が相次いだ。

10日午前9時55分頃、慶尚南道統営市の烏谷島(オゴクド)付近の海上で、29トン級の遊覧船のエンジンのスクリューに浮遊物が巻きつき、船が止まる事故が発生した。この船の乗組員8人のうち6人は、烏谷島から投票所が設置された近くの鶴林島(ハクリムド)に投票に行く有権者だった。船長の通報を受けて出動した海洋警察は、この遊覧船を引綱で牽引して安全海域に移した後、警備艦艇を利用して有権者を投票所に移送した。同日の事故で、人命被害は発生しなかった。

投票所で、総選挙候補が騒ぎ立てることもあった。同日午前6時頃、大田西区(テジョン・ソグ)乙選挙区の投票所で、総選挙に出馬したイ某氏は、「投票用紙を変えてほしい」と要求した。投票管理官が制止していると、20分ほどにわたり他の有権者が一部の投票所を使用できないようにして投票を妨害した。イ氏は、自分が投票した用紙は投票箱に入れたという。大田西区(テジョン・ソグ)選挙管理委員会は、イ氏を公職選挙法違反の容疑で大田屯山(テジョン・ドゥンサン)警察署に告発した。

仁川(インチョン)では同日午前11時ごろ、江華郡内加面(カンファグン・ネガミョン)で、村の村長が有権者を車で投票所に送ったという通報があり、警察が調査に乗り出した。投票を目的に有権者を車で送迎する行為は、公職選挙法上の買収および利害誘導罪に当たる可能性がある。

通報を受け付けた警察は、村長を任意同行して調査した。村長は警察の調査で、「体が不自由な村のお年寄りたちを連れてきた」という趣旨で陳述したと伝えられている。仁川江華警察署の関係者は、「車で何人を、どれだけ繰り返して送ったかなどについて調査している」とし、「公職選挙法違反の容疑があるかについて検討している」と説明した。

乱暴を働いた有権者もいた。同日午前9時21分頃、蔚山市南区秀岩洞(ウルサンシ・ナムグ、スアムドン)の第3投票所では、一人の市民が酒に酔って、「投票場所を探すのが大変だった」と叫びながら乱暴を働き、選管委の職員が警察に通報すると逃走した。仁川市富平区山谷洞(プピョング・の投票所では、70代の男性が「投票箱のすり替えが疑われる」と騒いだが、同日午前10時13分頃、警察に捕まった。

これに先立って、期日前投票当時、投票用紙を毀損した人々が警察に告発されるなどした。大邱市(テグシ)選挙管理委員会は、期日前投票を終えた後、自分の母親の投票を手助けするため、期日前投票所に入り、特定政党と候補者に投票を勧めた40代の女性を警察に告発したと、同日明らかにした。


統営=ト・ヨンジン、大田=キム・テヨン記者 0jin2@donga.com