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)黄晳暎氏の長編小説「鉄道員三代」がブッカー賞最終候補に、「次作執筆に励まし」

)黄晳暎氏の長編小説「鉄道員三代」がブッカー賞最終候補に、「次作執筆に励まし」

Posted April. 11, 2024 08:54,   

Updated April. 11, 2024 08:54

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小説家黄晳暎(ファン・ソクヨン)氏(81)の長編小説「鉄道員三代(英語版マッター2-10)」が英ブッカー賞インターナショナル部門の最終候補にノミネートされた。ブッカー賞は、ノーベル文学賞やフランスのゴンクール賞とともに、世界3大文学賞に数えられる。

ブッカー賞委員会は9日(現地時間)、「鉄道員三代」をはじめ、最終候補作6本を公開した。2020年に出版された「鉄道員三代」は、鉄道員の家族をめぐる生々しい話を通じて、日本による植民地時代から現在までの近現代の歴史を眺望する小説だ。

これに先立って、1次候補にノミネートされた黄氏は5日、ブッカー賞のホームページに公開されたインタビューで、「この本は、解放(日本植民地からの独立)後、韓国文学でまともに扱われず疎外されていた階層である近代産業労働者の暮らしと苦難の痕跡を復元しようとする努力の結果だ」と説明した。候補にノミネートされたことについては、「この20年間、国際文学賞の候補にノミネートされたが、一度も受賞できなかったし、今回も同じだと思う」としながらも、「私に残った時間が多くないことを感じ、パンデミックの間に執筆したこの小説への愛着のために、候補選定の便りがもう少し嬉しい」と話した。さらに、「準備する次期作執筆の励ましになりそうだ」と付け加えた。

黄氏が今年の最終候補に名を連ね、2022年のチョン・ボラの「呪いのウサギ」、昨年のチョン・ミョングァンの「鯨」に続き、韓国作家の作品が3年連続でブッカー賞の最終候補にノミネートされることになった。これに先立って、2016年、小説家の韓江(ハン・ガン)が「菜食主義者」で韓国作家として初めてブッカー賞を受賞した経緯がある。今年のブッカー賞インターナショナル部門の受賞作は、5月21日、ロンドンで開かれる授賞式で発表される。最終受賞作家と翻訳家には、計5万ポンド(約8500万ウォン)の賞金が授与される。


金民 kimmin@donga.com