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北朝鮮伐採工を助けた韓国人宣教師、ロシアで「スパイ容疑」で逮捕

北朝鮮伐採工を助けた韓国人宣教師、ロシアで「スパイ容疑」で逮捕

Posted March. 13, 2024 08:42,   

Updated March. 13, 2024 08:42

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今年初め、ロシア当局がスパイ容疑で韓国人を逮捕し、拘留中であることが分かった。拘留された韓国人のペクさんは、ロシア沿海州ウラジオストクで宣教師として活動し、現地の脱北者救出などに関与していたという。ペクさんが逮捕された当時、ペクさんの妻と現地商社の支社長である韓国人Aさんも逮捕されたが、2人は現在、釈放されている。韓国当局は、北朝鮮が今年初め、ロシアに現地脱北者の管理強化などを要請したことを確認したという。

12日、複数の政府筋によると、ペクさんは国内のある社団法人(疎外階層支援団体)のウラジオストク支会所属だ。ペクさんは、中国で宣教師活動をし、2020年に陸路でロシアに渡り、現地の北朝鮮の伐採工などに医薬品や衣類などの生活必需品を支援してきたという。政府筋は、「ペクさんが現地で脱北者に宣教活動を行い、脱北者救出活動も行ったと見ている」と話した。ペクさんは20年から沿海州に旅行代理店を設立したと把握されたが、実際に活動したかどうかは確認されていない。

ロシアの国営タス通信は12日(現地時間)、ペクさんが自分を作家と紹介し、消息筋からロシアの国家機密を入手したと報じた。ただ、ロシアはスパイ容疑だと主張しているが、実際は脱北者支援活動などを問題視し、ペクさんを逮捕した可能性も高い。ロシアでは昨年から脱北者を支援する韓国人団体、脱北ブローカーなどに対する監視が厳しくなっている。特に、最近緊密化した朝ロ関係の中、北朝鮮は今年初め、ロシア当局に脱北者の取り締まりを強化してほしいと要請したという。

韓国政府は先月、ロシア連邦保安局(FSB)から文書でペクさん逮捕の通知を受けた後、公館を中心に領事支援などを提供している。


申晋宇 niceshin@donga.com