Go to contents

弾劾を強行する「共に民主党」...与党は無策

弾劾を強行する「共に民主党」...与党は無策

Posted December. 01, 2023 08:57,   

Updated December. 01, 2023 09:50

한국어

最大野党「共に民主党」が、李東官(イ・ドングァン)放送通信委員長と李禎燮(イ・ジョンソプ)、孫準晟(ソン・ジュンソン)検事に対する弾劾訴追案の強行処理の手続きに入った。30日、国会本会議に弾劾案を報告した同党は、12月1日の本会議で単独処理を強行する計画だ。与党「国民の力」は、「30日と12月1日の本会議は、来年度予算案を処理するためのもの」とし、金振杓(キム・ジンピョ)国会議長室前で座り込みをするなど強く反発したが、金議長が「共に民主党」の要求を受け入れて本会議を開き、弾劾訴追案の報告が行われた。弾劾案をめぐる与野党の対立の中、来年度予算案と民生法案の処理は後回しにされているという批判が起きている。

同日の本会議では、「共に民主党」が党論として採択して発議した李委員長と李検事、孫検事の弾劾案が報告された。先月9日の本会議で処理が見送られて以来、21日ぶりに再び報告された。「共に民主党」は9日の本会議に先立ち、3人に対する弾劾案を発議したが、「国民の力」の議事妨害(フィリバスター)で採決できず、翌日これを撤回した。国会法により、弾劾案は国会本会議に報告されてから24時間後、72時間以内に採決にかけなければならない。

「共に民主党」は1日の本会議で弾劾案を採決まで押し進める方針だ。洪翼杓(ホン・イクピョ)院内代表は同日午前、金議長との会談後、記者団に対して、「本会議の日程は30日と12月1日ですでに決まっている。議長が合意した通りにすると言った」と話した。尹永徳(ユン・ヨンドク)院内報道官も同日、本会議が散会した後、記者団に「(24時間後の)1日の本会議で採決する」と述べた。国務委員の弾劾訴追案は在籍議員の過半数(150人)の賛成で議決されるため、過半数の議席を占めた「共に民主党」単独で処理できる。

「国民の力」は、弾劾案の採決を阻止するため、この案件を国会法制司法委員会に回して審査することを提案した議案を本会議に提出したが、「共に民主党」の反対票で不発となった。

「国民の力」は、「巨大野党の暴挙を阻止する」とし、本会議後、国会本館前の正門階段で金議長の辞任を求める糾弾大会を開いた。同日午後9時から翌1日午前7時まで、2つのグループに分かれて国会で徹夜の座り込みを続けることにした。「国民の力」の尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表は、「国民の怒りを込めて強力に対応する」と述べた。

来年度予算案の法定処理期限(12月2日)が迫っているが、争点の予算案審査のための予算決算特別委員会「小委員会」は、増額議論を開始すらできなかったという。国会関係者は、「第21代国会最後の定期国会でさえ、民生国会ではなく政争国会になり、来年の総選挙前の民生法案処理のための最後の『ゴールデンタイム』を無駄にする可能性が高くなった」と話した。


姜聲煇 yolo@donga.com