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「安いOTT」は昔話、ケーブルテレビより高価

「安いOTT」は昔話、ケーブルテレビより高価

Posted August. 15, 2023 08:30,   

Updated August. 15, 2023 08:30

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ネットフリックスやディズニー+(プラス)などが軒並み利用料を引き上げ、割安な料金のため利用していたオンライン動画サービス(OTT)時代が終わりつつあるという評価が出ている。

フィナンシャルタイムズ(FT)は12日、約10年前にケーブルテレビ料金より安い料金を前面に出して顧客を魅了したハリウッドOTT企業が、今やケーブルテレビの料金に匹敵する水準にまで利用料を引き上げたと報じた。

FTによると、2019年のサービス開始当時は7ドルにもならなかったディズニー+の利用料(広告なしの料金制基準)は、現在の月10.99ドルから10月中旬から13.99ドルに値上がりする。ネットフリックスも、昨年10月基準で9.99ドルだった基本料金制を廃止し、今年10月基準で15.49ドルに事実上引き上げる。

その結果、10月からネットフリックスとディズニー+、パラマウント+をはじめとする米国の6つのOTTを全て見るためには、昨年(月73ドル)より約19%引き上げられた月87ドルを払わなければならない。一方、ケーブルテレビのパッケージ(189チャンネル)の月間平均利用料は83ドルに過ぎない。

このような利用料の引き上げは、昨年、米金利が高騰し、企業損失が大きくなったことに起因したものだと、FTは分析した。ディズニー+が公開した今年第2四半期(4~6月)の損失規模は、5億1200万ドル(約6800億ウォン)に達する。これに対し、ディズニー+やワーナーブラザーズなどのメディア-・エンターテインメント企業は、職員数千人を構造調整し利用料を引き上げている。

ネットフリックスが、低価格料金制を廃止し、アカウント共有を禁止するなど消費者への特典を減らしたにもかかわらず、今年第2四半期の営業利益は、前年同期比15.8%も伸びたことも引き上げを煽ったという分析だ。


イ・チョンア記者 clearlee@donga.com