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ミシェル・ヨーさんが米紙に寄稿 「女性問題に関心を」

ミシェル・ヨーさんが米紙に寄稿 「女性問題に関心を」

Posted March. 15, 2023 08:16,   

Updated March. 15, 2023 08:16

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「私への関心を女性差別と不平等問題に向けてほしい」

アジア系で初めてアカデミー主演女優賞を受賞したマレーシアの女優、ミシェル・ヨーさん(楊紫瓊・61・写真)が受賞翌日の13日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、2015年のネパール大地震、先月トルコとシリアを襲った大地震などの国際問題に対する世界的な関心を呼びかけた。

ヨーさんは、国連開発計画(UNDP)の親善大使としてネパールを訪問した8年前の経験が世界を見る自分の視点を変えたとし、「危機は既存の深い不平等を表面化させる。貧しい人々、特に女性と少女が最も大きな打撃を受ける」と指摘した。きれいな水、ワクチン、カウンセリングなどの救援サービスを最後に受ける対象も女性、学校に最も遅く復帰する存在も女性だったということだ。また、「プライバシーが守られない大規模な避難所で一緒に生活している間に性犯罪が増える」とし、災害後に女性に対する性暴力が急増することを強調した。

大地震に見舞われたトルコとシリアの現状も大きく変わらないと話した。ヨーさんは、「地震発生前にもシリアの状況は深刻だった。人口の約9割が貧困に苦しんでおり、数百万人が人道的支援を必要としている」と懸念した。

このような不平等と差別を解消するには、多くの女性が社会の高位層に進出し、意思決定過程で女性の声を反映させる必要があると提案した。女性が置かれている現実を最もよく理解している女性が政策立案者になる必要があるということだ。ヨーさんは、「アカデミー賞受賞をはじめ私の人生に対する関心は感謝するが、この関心を世界的な問題に向けてほしい」とし、「政策の策定過程で女性が疎外されないようにしなければならない」と繰り返し強調した。


イ・チョンア記者 clearlee@donga.com