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「ジゼル」の舞台で群舞を率いたカン・ホヒョンさん「ダンサーの夢が叶いました」

「ジゼル」の舞台で群舞を率いたカン・ホヒョンさん「ダンサーの夢が叶いました」

Posted March. 14, 2023 08:12,   

Updated March. 14, 2023 08:12

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「7年前、韓国芸術総合学校の卒業作品を準備する時、パートナーダンサーを手伝ってジゼル役を演じました。あの時は、私がパリオペラバレエ団のダンサーとしてジゼルの舞台に立つとは想像もできませんでした。ダンサーとしての夢が叶えられたような気がします」

354年の歴史を持つ世界最高でトップバレエ団のパリオペラバレエ団(BOP)所属の韓国人ダンサーのカン・ホヒョン(27)が語った。彼女に10日、ソウル江西区(カンソグ)のLGアートセンターソウルで会った。バレエ団でシュジェ(ソリスト)レベルの彼女は、8日から11日まで開かれたBOPの来韓公演の「ジゼル」の舞台で、群舞を率いる役割を引き受けた。「ジゼル」は、BOPが1841年に世界で初演した作品で、2幕で乙女幽霊のウィリーたちが時々刻々隊列を変えながら踊る「ウィリーたちの群舞」が白眉に挙げられる。

「ウィリーは人間の魂であるだけに、空中に漂うような感じを出すために、ダンサーの動作は最大限軽く表現されなければなりません。足をとても速く動かしながらも、上半身は空気を包み込むように柔らかく表現します。高難度の振り付けです」

彼女は、「シュジェ」としての群舞とソリストの振り付けをすべて身につけなければならず、午前10時から午後7時まで練習した。彼女は、「昼はご飯を食べる時間が足りなくて、夕方に2食を食べたりもした」と話した。

今回の来韓公演で、彼女はBOP所属の韓国人ダンサーの中で唯一舞台に立った。カン・ホヒョンは、退団したキム・ヨンゴルと現在エトワール(首席ダンサー)のパク・セウン、カドリーユ(群舞団)のユン・ソフに続き、BOPに4番目に入団した韓国人ダンサーだ。今年初めに出産したパク・セウンは、今回の来韓舞台に立たなかった。

「セウンさんの出産が迫っている時点で、『ジゼル』のキャスティングが発表されました。バレエ団内の韓国人でエトワールのセウンさんは、大きな頼りになる存在です。困難な時に助言を求めたりもします。今回の来韓公演を控えて、セウンさんからいってらっしゃいというメールをもらい、大きな力になりました」

世界の舞台で錚々たるダンサーたちと競争する彼女にとって、バレエは幸せであり人生の一部だ。幼い頃、とりわけ内向的な性格のため、町内のスポーツセンターで学んだバレエをひたすら愛した。小学校5年生の時に本格的に通い始めたバレエ教室では、殆どの時間をそこで過ごした。以後、イェウォン学校、ソウル芸術高校、韓国芸術総合学校などバレリーナとしてエリートコースを経たが、実技成績は中位圏に止まっていた。しかし、ただ踊ることが楽しかった。彼女は、「他の友達と実力を比較するよりは、『私は果たして自分でどこまでやり遂げられることができるだろうか』ということだけを考えて自らに集中した」とし、「ダンサーの最大力量を気にするBOPと、この点ではよく合っていたようだ」と話した。

2017年にバレエ団に入団し、今年で団員として7年目を迎えた彼女は、昨年、慶事が重なった。シュジェに昇級し、BOPのドラマバレエ「マイヤーリング」でヒロインのマリー・ヴェッツェラ に抜擢された。感性的な演技と振り付けで、フランスのバレエファンに印象を残し、注目を集めた。

「韓国の観客の方々にまだお見せできていないBOPならではのレパートリーが本当に多いです。今度は、そのような作品と役柄で帰ってきたいと思います」


イ・ジユン記者 leemail@donga.com