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酷評された詩

Posted March. 10, 2023 08:15,   

Updated March. 10, 2023 08:15

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古くから廬山は仙術を修行する人々が集まり、まるで道教の聖地のように認識されたこともあり、隠逸生活を夢見た文士たちが好んで訪れた名山だ。中国長江の中・下流、江西省に位置する。ここを遊覧した詩人墨客らの詩文の中で代表作といえば、断然、李白の「廬山の瀑布を望む(望廬山瀑布)」を挙げることができる。「日の光が香炉峰を照らし紫色の煙がたちこめている/はるか遠くには滝が前方にある川に掛かって流れ落ちているのが見える/(滝の水の)飛ぶように(早い)流れはまっすぐ下へ三千尺落ちている/天の川の最も高いところから落ちてきたのではないかと思うほどだ」と歌った。廬山の主峰である香炉峰が日の光の中で紫色の輝きを放つ中、飛ぶように落ちる滝の壮大な光景を賞賛したのだ。

それから100年も経たずして、ここを訪れた徐凝も滝に感嘆した。千丈もの高さ、雷のような雄大な音、青い山肌を二分する絹のような水の流れ。凄まじい滝の勢いに詩人は一時も目を離せなかっただろう。想像力は李白に及ばないかもしれないが、滝の威力を描いた詩は淀みない。しかし、後日この詩を見た蘇東坡の目は冷ややかだった。「玉皇上帝がこの地に降ろした天の川、古来、詩仙李白の歌が独歩的だ。飛び散るような泡がいくら多くても、徐凝のくだらない詩を洗い流せなかったのだな」(「徐凝の滝の詩を嘲弄する」)。大胆だった大文豪の口からこのような辛辣な毒舌が出たとは、何となく気まずいものだ。