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パウエル議長「利上げペース上げる準備」、再びビッグステップ示唆

パウエル議長「利上げペース上げる準備」、再びビッグステップ示唆

Posted March. 09, 2023 08:19,   

Updated March. 09, 2023 08:19

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米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長がタカ派的な発言をし、再び「ビッグステップ」(0.5%の利上げ)に乗り出す可能性を強く示唆したことを受け、世界の金融市場がパニックに陥った。ニューヨーク株式市場の3大指数が一斉に急落したのに続き、米国の長短期金利差の逆転幅が42年ぶりに高最大に広がった。総合株価指数(コスピ)も1%以上下落し、対ドルウォン相場は1320ウォン台に急騰(ウォン高ドル安)した。

7日(現地時間)、米上院銀行委員会の公聴会に出席したパウエル議長は、「最近の米経済指標は予想より強く、これはFRBが予想した最終金利水準より高くなる可能性が高いということを示唆する」とし、「もし経済指標全体がより速く緊縮する必要があると見られるならば、我々は利上げペースをさらに上げる準備ができている」と話した。エネルギーと食品、住居費を除いた「コアサービス価格」に対して「ディスインフレ(物価上昇率下落)が全く見えない」と話した。

今回のパウエル議長の発言で、2月のベビーステップ(0.25%の利上げ)で緊縮ペースを緩めてきたFRBが、近く利上げにブレーキをかけるだろうという市場の期待は崩れた。むしろFRBが21日と22日に予定された連邦公開市場委員会(FOMC)で「ビッグステップ」で緊縮の手綱を引き締めるだろうと懸念する見方が強まった。米国の急激な利上げは、グローバル景気の萎縮につながる可能性が高い。

この日、FRBの金利に敏感な債券市場では、10年物と2年物の米国債金利の逆転幅が1ポイントまで広がり、景気低迷のシグナルが強まった。ニューヨーク株式市場が1%以上下落した影響で、同日のコスピは前取引日より1.28%(31.44ポイント)下がった2431.91で取引を終えた。投資心理が萎縮した外国人(マイナス1620億ウォン)と機関(マイナス8189億ウォン)が1兆ウォン近く売り越し、指数を引き下げた。ウォン相場は前日より22.0ウォン安ドル高の1ドル=1321.4ウォンで取引を終えた。


朴民優 minwoo@donga.com