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中国の今年の成長率目標は「5%前後」で史上最低

中国の今年の成長率目標は「5%前後」で史上最低

Posted March. 06, 2023 09:30,   

Updated March. 06, 2023 09:30

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中国は、今年の経済成長率の目標値を「5.0%前後」と提示した。年間の成長率目標を発表し始めた1994年以来、最も低い数値だ。新型コロナウの拡大および封鎖措置のあった昨年の目標値(5.5%前後)よりも低く設定した。中国の習近平国家主席の政権3期目が始まる今年の経済成長に「オールイン」するよりは、米国との覇権競争のための国防力強化や体制安定などに重点を置くという意味と解釈される。

李克強首相は5日、北京の人民大会堂で開幕した全国人民代表大会(全国人代・国会に当たる)の業務報告を通じて、今年の成長率の目標を「5%前後」に決めたと発表した。中国は、昨年の成長率の目標値を5.5%と提示したが、「ゼロコロナ」政策により実際は半分の水準の3.0%に止まった。

中国のリオープニング(経済活動の再開)による経済回復への期待にもかかわらず、保守的に成長率の目標値を提示したのは、2年連続で目標未達成への懸念が働いたものと見られる。さらに、世界的な景気減速の兆しと米国が主導する西側勢力の対中牽制など、対外経済環境が容易ではないという点も低い目標値設定の背景と分析される。李首相は、米国の対中先端技術産業規制を念頭に置いたかのように、この日「科学技術の自立・自強」も強調した。

今年の国防予算は、昨年より7.2%増の1兆5537億元(約293兆1366億ウォン)と提示した。昨年の伸び率(7.1%)より高く、総額でも史上最大規模となる。台湾などをめぐる米国との対立で押されないという意思を示したのだ。李首相は、「台湾の独立反対と祖国統一促進を貫く」とし、「両岸(中国と台湾)」の統一推進の意志を再表明した。


金祺容 kky@donga.com