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再び「キングドル」恐怖、2ヵ月ぶりに1ドル=1300ウォンを突破

再び「キングドル」恐怖、2ヵ月ぶりに1ドル=1300ウォンを突破

Posted February. 23, 2023 08:47,   

Updated February. 23, 2023 08:47

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米連邦準備制度理事会(FRB)の緊縮行動が長期化するという予測を受け、停滞していた「キングドル」の恐怖が蘇っている。今月初め、1ドル=1220ウォンまで進んでいた対ドルウォン相場が、2ヵ月ぶりに1ドル=1300ウォンを突破してウォン安ドル高が進んでいる。21日(現地時間)、ニューヨーク証券市場が2%台急落した影響で、総合株価指数(コスピ)も1%以上下落した。

22日、ソウル外国為替市場で対ドルウォン相場は、前取引日より9.0ウォン・ウォン安ドル高の1ドル=1304.9ウォンで取引を終えた。為替相場が終値基準で1ドル=1300ウォンを超えたのは、昨年12月19日(1302.9ウォン)以来のことだ。同日の為替相場は、前日より10.3ウォン・ウォン安ドル高の1ドル=1306.2ウォンで取引を開始し、年中最高値を更新した。2日(1220.3ウォン)以降、為替相場は14営業日ぶりに1ドル=84.6ウォンもウォン安ドル高が進んだ。

ウォン安が進んだのは、最近目立ったドル高の流れのためだ。米国の物価がなかなか安定しない状況で、雇用や生産、消費などの経済指標が好調を見せ、FRBが予想より金利引き上げのサイクルを長く持続するだろうという懸念が大きくなった影響だ。

スタンダード&プアーズ(S&P)グローバルが21日発表した2月の非製造業(サービス業)購買管理者指数(PMI)は、最近8ヵ月ぶりに最も高い50.5を記録した。PMIが50を上回ると、景気拡大を意味する。FRBが、インフレ抑制のために強力な緊縮を長期化する可能性が高くなったわけだ。ゴールドマンサックスのヤン・ハチウス首席エコノミストは同日、投資家たちに送った手紙で、「FRBは、3月と5月、6月の定例会議ごとに基準金利を0.25%ずつ引き上げるだろう」と見通した。

先物金利でFRBの通貨政策の行方を占うシカゴ商品取引所のフェドウォッチも、FRBは6月まで3回連続で0.25ポイント上がり、米基準金利が5.25~5.50%以上になる可能性を73.8%と見ている。1ヵ月前までは3%の水準だった。FRB内の代表的なタカ派であるセントルイス連邦準備銀行のジェームズ・ブラード総裁などは、「来月の0.5%ポイントの引き上げも排除しない」と明らかにし、3月のビッグステップ(0.5ポイントの引き上げ)の可能性も20%以上に上がった。

さらに、最近地政学的リスクが高まっていることも、ドル高を煽っている。ウクライナ戦争と中国偵察気球などを巡り、米ロと米中の対立が大きくなり、安全資産であるドル需要が大きくなっている。

ウォン安が進み、外国人投資家らの韓国国内証券市場への投資も低迷している。同日、コスピは前日より1.68%(41.28ポイント)安の2417.68で取引を終えた。コスダック指数は、1.88%(14.91ポイント)安の778.51で取引を終えた。


朴民優 minwoo@donga.com