ＮＦＬハムリンが意識を回復、最初の一言は「私たちが勝ったか」

米ナショナル・フットボールリーグ（ＮＦＬ）の試合中に衝突で意識を失ったバッファロー・ビルズのセーフティ（Ｓ）ダマー・ハムリン（２５）が目覚めた。

ＡＰ通信は６日、「タックルで倒れたハムリンが５日夜、意識を取り戻した」と報道した。ハムリンは３日、シンシナティ・ベンガルズ戦の第１クォーターに、相手のＷＲティー・ヒギンズ（２４）の突破を止めようとタックルしたが、その後倒れては気を失った。この過程でヒギンズの右肩に胸がぶつかった後、心停止になったハムリンはシンシナティ大学病院に搬送された。

ハムリンは気がついた後、ベッドのそばにいた家族や知人たちと文章でコミュニケーションを始めた。この時、彼の最初の質問は「（３日の試合で）私たちは勝ったか？」だった。ハムリンの治療を担当していたシンシナティ大学病院の医師ティモシー・フリッツ博士は「そうです。ハムリン、あなたはあなたの命の闘いに勝利したんです」と答えた。

フリッツ氏は、「ハムリンはまだ集中治療室にいるが、神経学的な機能は正常と見られる。話を聞けばそのまま体を動かすことができる」と説明した。シンシナティ大学病院の医療スタッフによると、ハムリンの身体機能は徐々に目覚めているが、呼吸のために喉に管を挿入しておいて話すことはできない状態だ。

ハムリンの回復のニュースを聞いたバイデン米大統領はツイッターに「良いニュースだ。ダマ、私が昨日あなたの両親に言ったように、私と妻は米国のすべての国民と一緒にあなたとあなたの家族のために祈っている」とエールのコメントを添えた。

シンシナティが７－３でリードしていた状況で中断した３日のＮＦＬ試合は今後も再開されない見通しだ。ＮＦＬ事務局は同日、両チームの試合結果と関係なく進められるプレーオフシードと日程を組む計画だ。

ハムリンは子供たちにおもちゃを配るために２０２０年に寄付財団「チェイシングエムス」を作ったが、ハムリンが試合途中に倒れたことら知られると、２日間で７７２万ドル（約１０１億ウォン）の寄付金が集まった。財団設立後、昨年１２月までに集まった全体寄付金は３０００ドルにも満たなかった。


カン・ドンウン記者 leper@donga.com