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軍が北朝鮮SRBMの残骸回収作戦、「実体把握の手がかり」

軍が北朝鮮SRBMの残骸回収作戦、「実体把握の手がかり」

Posted November. 05, 2022 08:59,   

Updated November. 05, 2022 08:59

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北朝鮮が2日に初めて東海(トンへ・日本海)の北方限界線(NLL)以南に発射した短距離弾道ミサイル(SRBM)の残骸回収作戦を軍が行っている。推進体や弾頭部など主要残骸の回収に成功した場合、KN系新型SRBMの実体を把握できる重要な手がかりになる。

4日、軍によると、海軍の水上艦救助艦「光陽(クァンヨン)」(3500トン)が、北朝鮮のSRBMが着弾した海域に出動し、付近を捜索している。江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)から発射されたSRBM1発は、東海NLLを越えて約190キロ飛翔し、束草(ソクチョ)東方57キロ、鬱陵島(ウルルンド)北西167キロの海上に落ちた。軍内外ではKN系新型SRBMと推定している。

軍関係者は、「該当水域の水深が深く、光陽艦のソナー(音波によって物体を探知する装置)や無人潜水艇(ROV)などの探索装備でミサイルの残骸を捜索している」と伝えた。軍は2012年と16年に北朝鮮が長距離ミサイルを発射した時も、水上艦救助艦を推進体の着弾海域に投入し、多くの残骸を回収した。今回も残骸回収に成功すれば、固体燃料エンジンを活用した北朝鮮の新型SRBMの性能と技術を突き止める鍵になるとみられる。

また軍は、北朝鮮が韓米合同空中訓練「ビジラント・ストーム」延長の決定に反発して、3日夜に黄海北道谷山(ファンヘプクト・コクサン)から東海に発射したSRBM3発は、液体燃料推進体を利用したスカッドB・Cと推定している。


尹相虎 ysh1005@donga.com