Go to contents

野党民主党が7月の臨時国会召集を強行、与党「またも立法独走」と反発

野党民主党が7月の臨時国会召集を強行、与党「またも立法独走」と反発

Posted June. 29, 2022 09:11,   

Updated June. 29, 2022 09:11

한국어

最大野党「共に民主党」が28日、7月臨時国会召集要求書を提出し、事実上、国会議長団を単独で選出する手続きに入った。与党「国民の力」は、「立法独走を再び開始する信号弾」と強く反発しており、与野党の間で戦雲が立ち込めている。

民主党は同日、所属議員170人全員の名義で臨時国会召集要求書を提出した。これにより3日後の来月1日から臨時国会の会期が始まる。国会法によると、議長がいない場合、国会事務総長が本会議を開催でき、本会議が開かれれば出席議員のうち最多当選議員が臨時議長を担うことになる。事務総長は、李春錫(イ・チュンソク)元民主党議員が務めており、第21代国会最多当選議員は、同党所属の元議長である朴炳錫(パク・ビョンソク)議員だ。多数党である同党が国会議長団を単独選出できる準備はすでにできているわけだ。

ただし、同党は「巨大野党の立法暴走」という批判を懸念してか、6月は最大限忍耐心を持って与党を説得するという構えだ。同党の朴洪根(パク・ホングン)院内代表は同日、院内対策会議で、「今は口を開けば立法独走だけを言っている時ではなく、与野党の信頼回復が優先であり、国会正常化が急務だ」とし、このように話した。同日夕方、大統領特使の資格でフィリピンに向かった与党の権性東(クォン・ソンドン)院内代表を念頭に、「今は『空港チェックイン』をする時ではなく、『民生チェックイン』が優先で、『国会チェックイン』が急務」とも述べた。

民主党執行部の関係者は、「権氏が金曜日である来月1日に帰国するので、週末の間余地がある」とし、「与党が最後まで協力しないなら、国会議長団の単独選出まで準備している」と述べた。ただし、議長職権で常任委まで構成することに対しては党内でも反対が少なくないという。呉永煥(オ・ヨンファン)院内報道担当は、会議後に記者団に、「30日に議員総会を開いて意見をまとめる予定だ」と話した。

権氏は同日、院内対策会議で、「民主党が一方的に本会議を開催するなら、立法独走を再び開始する信号弾になるだろう」と警告した。民主党が司法改革特別委の構成と憲法裁判所への提訴取り下げを要求することに対しては、「民主党は『検捜完剥(検察捜査権の完全剥奪)』完成を無理強いしている」とし、「再び立法暴走でことごとく政府の足を引っ張るなら、政府は充分に仕事ができず、民生はもっと大きな危機を迎えるだろう」とし、「政権与党の足を引っ張る」と批判した。

権氏は自身の出国に対する民主党側の攻勢に対し、「私が特使として行くことが決まったのは3週間前のこと」とし、「院内代表の不在をいいことに国会を独断的・一方的に運営することは基本的な政治道義ではない」と非難した。

与党は、院構成交渉が遅れれば遅れるほど有利だという計算だ。院内関係者は、「民主党が朴順愛(パク・スネ)教育部長官候補と金承禧(キム・スンヒ)保健福祉部長官候補の人事聴聞会を通じて不適格世論を喚起したなら、与党には大きな負担になっただろう」とし、「野党が立法権まで握っている状況なので、与党としては不利な条件を受け入れてまで院構成に合意する理由はない」と話した。


許桐準 hungry@donga.com · 姜炅石 coolup@donga.com