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フィギュアの羽生とネイサン・チェン、北京五輪で4回転で激突

フィギュアの羽生とネイサン・チェン、北京五輪で4回転で激突

Posted January. 11, 2022 08:29,   

Updated January. 11, 2022 08:29

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2022北京冬季五輪の男子フィギュアスケートは「クワッドアクセル」(4回転半)の初実戦成功を狙う羽生結弦(28・日本)と5種の4回転ジャンプを自由自在に駆使するネイサン・チェン(23、米国)の対決になると予想される。

チェンは10日、米国テネシー州のブリヂストンアリーナで開かれた全米フィギュアスケート選手権男子シングルフリーで212.62点を記録した。前日行われたショートプログラム(SP)の115.39点を合わせた合計328.01点を獲得し、イリア・マリニン(302.48点)、ヴィンセント・ジョウ(290.16点)を抜いて大会6連覇を達成した。全米スケート連盟の競技力向上委員会は、選手権の結果と以前の大会での競技力を土台に五輪出場選手を選出する予定であるため、チェンの北京五輪出場は確実視されている。

チェンは、羽生の五輪3連覇を阻止する最大のライバルだ。チェンは国際スケート競技連盟(ISU)世界選手権で3連覇(2018年、2019年、2021年)を果たした。2020年は世界選手権が開かれなかった。グランプリ(GP)ファイナルも2018年から2020年まで3連覇するほど技量が成熟したとの評価を受けている。しかし、初出場の2018年平昌(ピョンチャン)五輪のSPで相次ぐジャンプミスで17位に終わり、フリーで1位になったものの、総合5位でメダルには届かなかった。

チェンは4回転ジャンプの実戦成功率が高い。フリップ、ルッツ、ループ、サルコウ、トゥループの5種のジャンプ全てで4回転を跳べる。フリーでも5つの4回転ジャンプを成功させた後、チェンは「(ジャンプをミスする)間抜けなことはいつも起きる。しかし、私にそんなことが起きるだろうか?違う」と自信を示した。

羽生は2014年ソチ五輪と平昌五輪で2連覇を達成した。しかし昨年、足首の負傷で8ヵ月ほど休み、2021-2022シーズンGP2大会には出場しなかった。五輪出場が厳しいかも知れないという見方もあったが、昨年12月の日本選手権で6度目の優勝を果たし、五輪チケットを獲得した。

羽生はジャンプも安定的である上表現力も優れている。さらに全ての技に常に出来栄え点(GOE)を獲得するほど、スケートの基本技がしっかりしている。しかし、羽生はチェンに対抗するため、どの選手も実戦で成功できなかった4回転アクセルを武器に五輪に出場する可能性が高い。日本選手権でも羽生は4回転アクセルを跳んだが、回転数不足でダウングレード判定を受けた。羽生は、「アクセルジャンプをやめるわけにはいかない。自分自身と自分を応援するすべての人のために必ず成功したい」と語った。


金東昱 creating@donga.com