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コーヒー1杯の値段で「皇帝株」を買える、株の小数点売買を来年夏から許可へ

コーヒー1杯の値段で「皇帝株」を買える、株の小数点売買を来年夏から許可へ

Posted September. 13, 2021 08:49,   

Updated September. 13, 2021 08:49

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1株当たり100万ウォンを超える「皇帝株」も、コーヒー1杯の値段で買える道が開かれる。来年第3四半期(7~9月)から韓国内の株式を小数点単位で買える小数単位の取引が認められるからだ。

12日、金融委員会は、国内外の株式取引で少数単位の取引ができるように制度を見直すと発表した。小数単位の取引とは、株式を従来のように1株単位ではなく0.1株のように小数点単位で割って取引することを意味する。

現在、株式の少数単位の売買は、韓国(ハングク)投資証券や新韓(シンハン)金融投資の証券会社2社のみ、海外株式に限って適用されている。金融当局は、韓国預託決済院にインフラを整え、希望する証券会社に限り、国内株式も少数単位の売買を許可する方針だ。例えばLG生活健康(1株=138万7000ウォン、10日終値基準)など1株当たり100万ウォンを超える「皇帝株」も、0.01株(1万3870ウォン)単位で安く買えるようになる。

もともと商法では株式取引の基本単位を1株と定めており、少数単位の売買は原則として不可能だ。金融委は、少数単位の売買について例外を認める革新金融サービスに指定して運営することにした。価格の高い優良株への投資の敷居を下げ、小口投資家らの投資機会を拡大する必要があると判断したからだ。

このため信託制度を活用する。例えば、投資家2人がそれぞれ特定銘柄を0.3株、0.6株買ったなら、証券会社が追加で0.1株を売買して1株を作った後、該当銘柄を買い付けるといった具合だ。この際、少数単位で売買すれば、投資家の議決権は認められないが、配当金は受け取ることができる。国内株式の少数単位売買は、来年第3四半期ぐらいに導入される見通しだ。海外株式の場合、年内に希望証券会社をさらに誘致し、少数単位の売買を拡大する予定だ。現在のところ、海外の株式小数単位の取引は小数点から下6桁まで可能となっている。国内株式の少数単位の売買も、これと似たようなレベルで運営されるものと見られる。金融委によると、証券会社2社の海外株式の少数単位の取引実績(累積)は、2019年から今年6月末までに新韓金融投資が2億7000万ドル(約3159億ウォン)、韓国投資証券が7億5000万ドル(約8775億ウォン)と、当初の予想より高かった。

少数単位の売買が認められれば、投資家らは一段と活発に株式投資に乗り出すことができるものと期待される。銘柄当たりの最小投資金額が下がり、小額でも株の取引が容易になるからだ。投資家たちは小額ずつ分散投資しやすくなり、ポートフォリオの安定性も高まるという期待も出ている。資本市場研究院のイ・ヒョソプ金融産業室長は、「小口投資家らは、相対的に安全だが、高価な優良株に以前より活発に投資できるため、投資の安全性が高まるだろう」と語った。

金融委は来月から2カ月間、少数単位の取引を希望する証券会社からの申し込みを受け付ける。金融委は、「革新金融サービスを一定期間運営し、その成果を見守りながら資本市場法の改正を通じた制度化案を検討したい」と明らかにした。


イ・サンファン記者 payback@donga.com