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「官僚腐敗が不正ワクチン事態を招いた」 怒れる中国国民、SNSで拡散

「官僚腐敗が不正ワクチン事態を招いた」 怒れる中国国民、SNSで拡散

Posted July. 25, 2018 07:55,   

Updated July. 25, 2018 07:55

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「(罪を犯した)人が自分を調査するのか」、「反応がこのように遅くて、指導者ができるのか」、「貪官汚吏はポストを維持し、商売人は金を儲ける。国民は苦痛を受け続ける」

不正乳児用ワクチン事件が中国を襲った24日、中国共産党の腐敗調査機関「中央規律検査委員会」は、不正ワクチンを製造した長春長生生物科技(チャンション・バイオ・テクノロジー)が所在する吉林省の規律検査委員会がこの事件の責任者を調査すると明らかにした。しかし、これを報じた中国の新京報、ウェイボ(中国のツイッター)のアカウントへのコメントにあらわれた世論は冷めていた。このワクチンメーカーが製造し、検査で不合格になったDPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)ワクチン25個が25万人の乳児に接種されただけでなく、重慶市でもあるワクチンメーカーの不合格の百日咳のワクチンが約14万の乳児に接種された事実が明らかになった。

中国のネットユーザーは、「官僚の話は聞きたくない。行動で見たい」、「(腐敗)官僚が(調査する)人たちよりポストが上だろう」、「中央が直接の人を送って調査せよ! 省の指導者は腐敗した」、「事件発生から数日経った。世論は怒っている。責任を問わなければならない」など露骨に中国当局に対する不信と反感を示した。

重慶市のある市民は、子供が問題のワクチンを接種されたことを知った後、すぐにインターネットに「不正ワクチン被害者の権利を守る組織を作ろう」と書き込んだ。しばらくして公安が彼の家に押しかけ、公安局に連行されて調査を受けた後、解放された。

李克強首相だけでなくアフリカ歴訪中の習近平主席まで真相究明を指示したが、国民の怒りは中国共産党と政府に向かっている。中国当局が政府批判のネットのコメントを削除する間、ソーシャル・メディアが政府に対する怒りを直接表出するツールに浮上した点が注目される。

こうした中、中国国家食品医薬品監督管理総局の徐景合副局長が、不正ワクチン事件と関連した中国中央テレビの夕方のメインニュース「新聞聯報」のインタビューで、英国の有名ブランド、バーバリーのTシャツを着ていたことが不適切だったと批判を受けている。22日に放映されたこのインタビューで、徐氏は3200元(約53万ウォン)と推定される青色のTシャツを身に着けた。中国のネットユーザーからは、「上から下まで腐りきった」という批判から「家では最も安い服だろう」という皮肉まで、怒りの声が溢れた。ある北京市民は東亜(トンア)日報に、「給与が高くない公務員がバーバリーを着て国営メディアのインタビューを受けたこと自体、情けない」と指摘した。


尹完準 zeitung@donga.com