オバマ米大統領は26日、「北朝鮮の挑発に補償はしない。そのような時代は終わった」と述べ、北朝鮮の長距離ロケット打ち上げ計画に対して明確かつ断固たるメッセージを送った。オバマ大統領は同日午前、ソウル東大門区里門洞(トンデムンク・イムンドン)の韓国外国語大学での特別講演で、「今や選択は北朝鮮にあり、北朝鮮がしなければならない」と述べた。
ソウル核安全保障サミットに出席しているオバマ大統領は、中国の胡錦濤・国家主席とロシアのメドベージェフ大統領と会談し、来月に予定されている北朝鮮の長距離ロケット打ち上げを阻止するために共に努力することを呼びかけた。
オバマ大統領は、米ロ会談を終えた後、「私たちは北朝鮮が国連安全保障理事会決議違反に該当するロケット打ち上げを自制するよう信号を送ることで合意した」とし、「北朝鮮がロケット打ち上げを中止することを期待する」と述べた。
また、オバマ大統領は、胡主席と米中首脳会談を始める前、「北朝鮮とイランの状況は、我々にとって大変重要だ。中国と米国は、核拡散防止に共通の利害を持っている」として、北朝鮮とイランの核問題を議題とすることを示唆した。オバマ大統領は、北朝鮮の長距離ロケット打ち上げの動きに憂慮を示し、中国が北朝鮮への影響力を行使することを要請したという。
世界の主要国と国際機関の首長58人が参加する「2012ソウル核安全保障サミット」が26日、ソウル三成洞(サムソンドン)のCOEXで開幕した。
首脳らは、会議2日目の27日に2度の会議を行い、核安保に向けた国際協力案を話し合い、これを基に「ソウルコミュニケ」を採択する予定だ。
北朝鮮の宣伝用ウェブサイト「我が民族どうし」は、論評を通じて、前日オバマ大統領が非武装地帯(DMZ)を訪問したことについて、「米国大統領が(核安保首脳)会議の参加を名目に南朝鮮に来て、朝鮮半島の軍事緊張を一層激化させている」とし、「李明博輩党は米国の操縦の下、北核騒動を国際化、合理化することにこの会議を利用しようという凶悪な考えを持っている」と非難した。
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