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[社説]韓国を恥ずかしくさせる「20歳のベトナム人花嫁」の悲劇

[社説]韓国を恥ずかしくさせる「20歳のベトナム人花嫁」の悲劇

Posted July. 12, 2010 04:54,   

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20歳のベトナム人花嫁が、韓国にきてからわずか8日後に、韓国人夫、チャン容疑者によって殺害される悲劇が起きた。チャン容疑者は、国際結婚のブローカーの紹介で今年2月、ベトナムで27歳も年下のTさんとお見合いをし、10日後に結婚式を挙げた。今月1日に韓国に来たTさんは、1週間後の8日、夕ご飯を食べる途中、チャン容疑者に無差別な暴行を受け、凶器に刺され、死亡した。

チャン容疑者はうつ病や精神疾患のため02年以降、57回も入院や通院治療を繰り返してきた。2月のお見合いの直前も、5日間も入院するほど、体調が悪かった。結婚仲介業者がそれに気付かなかったなら、それも深刻な問題だが、知らん振りをしていたなら、なおさら大きな間違いだ。零細な結婚仲介業者が乱立し、国際結婚希望者の身の上のことや家庭環境をきちんと把握できないまま紹介したり、事情を知っていながらも、隠し、結婚後、家庭内トラブルが起きたり、離婚するケースも多い。

農村や漁村では東南アジアや中央アジア出身の嫁がいなければ、赤ちゃんの鳴き声を聞きづらいのが現状だ。昨年、国際結婚は、結婚全体の13%に該当する4万3000件に上った。農民や都市貧困層による国際結婚が急増しているのが現状だが、我が社会は多文化家庭を受け入れる準備が整っておらず、いたるところで破裂音が聞こえている。

夢を抱いて韓国人と結婚し、夫や夫の実家の人々から人間以下の待遇を受けたり、人権侵害のために離婚し、ひどい場合は命までなくすケースも少なくない。07年に韓国に嫁に来た10代のベトナム人花嫁は、40代の夫から肋骨が18本も折れるほど、暴行を受け、死亡した。同年、自宅に監禁されたまま過ごし、夫が出勤した隙を狙って、ベトナム人花嫁がマンションの手すりを通じて外に出ようとしたが、誤って落ちて死亡したこともある。見るに見かねたベトナム主席は、韓国大使に対し、「ベトナム人の花嫁のことをよろしく頼む」とまで言った。ひどい場合は、韓国人男性1人が、外国人女性数十人を相手に、花嫁を選ぶ「高級クラブ流のお見合い」まで行われている。このため、カンボジア政府は、カンボジア人と韓国人との国際結婚を暫定的に中止させたこともある。

韓国に嫁いできた貧しい国の若い女性らが、虐待を受け、命までなくすことが起きるなんて、国の面子は台無しだ。法務部が、国際結婚の配偶者を求めるために出国するときは、所定の教育を受けるよう義務付け、家庭内暴力の前科者や破産者、過度な年齢差など、問題の余地が大きければ、配偶者の招待を制限する案をまとめたのは幸いなことだ。政府は、結婚仲介業者への管理・監督を強化する必要がある。