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千英宇6者協議代表「BDA問題は6者協議と分離すべき」

千英宇6者協議代表「BDA問題は6者協議と分離すべき」

Posted December. 13, 2006 07:13,   

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6者協議の韓国首席代表の千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商部韓半島平和交渉本部長は12日、マカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)銀行に凍結されている北朝鮮口座の問題を、6者協議の本会議と分離して論議すべきだと強調した。

千本部長は同日、ソウル中区奨忠洞(チュンク・チャンチュンドン)の新羅(シンラ)ホテルで開かれた北東アジア時代委員会主催の「第1回韓米西部海岸戦略フォーラム」に出席し、「BDAの例で見るように、難航が予想される2国間問題を6者協議で論議すると、(北朝鮮の)非核化過程を後退させる」とし、「BDA問題などは6者協議と分離し、作業部会などの6者協議とは別途に論議されなければならない」と述べた。

これは、18日に北京で第5回2次6者協議が開かれた後に、BDA問題を論議するための作業部会が構成されても、6者協議本会議と作業部会を別途運営し、互いに影響を受けないようにするという構想だ。米国や日本も同じ考えだという。

しかし、BDAに縛られている口座の解除を6者協議の初期先決課題とする北朝鮮が、これを拒否する可能性が高く、6者協議の本会議とBDA作業部会の分離運用に難航が予想される。

そのうえ米国はBDA問題を含め、米朝関係正常化や対北朝鮮エネルギー支援、平和協定締結問題などをそれぞれ論議する作業部会の構成も、北朝鮮が核施設凍結などの6者協議の「初期移行措置」に誠意を示すことを前提に推進する方針であり、北朝鮮が反発する可能性がある。

作業部会の構成も、北朝鮮の非核化措置を引き出すカードとして使うというのが、米国の戦略ということだ。

政府当局者は、「6者協議開催直後に作業部会を構成するのか、それとも後で構成するのかは、まったく論議されていない」として、「6者協議で論議しなければならない事案だ」と明らかにした。

また、千本部長は同日のフォーラムで、北朝鮮の核兵器を北朝鮮指導層が外部の脅威を抑止し、体制の保証を得るための「安保政策」と規定して、北朝鮮は、米国の北朝鮮体制の保証と経済およびエネルギー支援が信頼できるまで、核廃棄を先送りすると見通した。

千本部長はさらに、「経済再建なくして北朝鮮政権の未来はない。中国も友好的努力だけでは、核のドミノ現象を阻止することはできない点を悟った。まだ北朝鮮核問題の外交的解決は可能だ」と強調した。

そして、「6者協議で北朝鮮を除く5ヵ国が、北朝鮮の核廃棄に相応するインセンティブを提供する用意ができていなければならない」としたうえで、「インセンティブの提供に伴う負担を分担する用意ができていないために、9・19共同声明の履行の機会を逃すことになるなら、残念なことだ」と述べた。



gun43@donga.com weappon@donga.com