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ワシントン中道派が見る「韓半島と韓米同盟」 第1弾

ワシントン中道派が見る「韓半島と韓米同盟」 第1弾

Posted August. 08, 2006 03:35,   

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東亜(トンア)日報は先週、ワシントンの「中道的韓半島専門家」3人とインタビューを行った。

まず、ロバート・アインホン戦略国際問題研究所(CSIS)顧問のインタビューを送る。

——韓国政府は、韓米同盟に問題がないと強調している。ワシントンの見方はどうか。

「韓米両国の外交実務者たちは、現在の状況で最善の結果を生み出そうと努力している。しかし、韓米関係を数年間深く観察してきた者なら、『両国政府間の関係に非常に深刻な困難がある』と認めざるをえないだろう。長く相互信頼のない状態が続いている。北朝鮮のミサイル発射に対する盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と韓国高官たちの反応は、ワシントンでは衝撃として受け止められた。盧大統領は北朝鮮よりも日本を批判することに関心があるように見えた。韓米両国いずれも、現政権の下では過去のような相互関係に戻ることは難しいだろう」

——状況がこうなったのには、米国の過ちもあるのではないか。

「この数年間、米国の一部の官吏たちは、韓国発ニュースに感情的に反応した。むろん、米政府の公式の反応ではなかった。米政府次元では、現在の韓国政府に対して疑念を抱いているものの、同盟関係を危うくさせる行動はしないよう努めた。しかし一部の官吏は、同盟の重要性の評価が韓国で切り下げられていることに対し、感情的な反応を示した」

——米国の政策失敗の責任はないのか。韓国の高官たちは最近、北朝鮮ミサイル問題と関連して、米国の失敗に言及したが…。

「韓国の長官が、米国がミサイル問題において失敗したと言ったのは、間違い(mistake)だ。最も失敗したのは明らかに北朝鮮ではないか。ところが盧大統領はこれをさらに悪化させた。長官の発言に距離を置くか、無視すればいいものを、『愚かな発言』をフォローした。同問題は、米国で公式反応が出たイシューではなかったが、ワシントンでは自問した。『どうして同盟国が、そんなことが言えるのか』と。むろん同盟間にも、見解の違い、利害関係の違いがあるのは当然だ。しかしそれは、新聞のヘッドラインではなく、非公開交渉のテーブルで言うべきことだ」

——あのような発言が、同盟関係の根幹にも影響を及ぼすと考えるか。

「この数年間、(同盟)関係に傷をつける行動を目にしてきた。今回の発言も相応の傷を加えるだろう。しかし、ブッシュ政府の責任も大きい。在韓米軍再配置のような問題で、米国は同盟国とより多くの協議を経るべきであった。しかし、盧武鉉政府の対北朝鮮アプローチはワシントンを戸惑わせるものだった。盧大統領と側近たちは、しばしば北朝鮮の代弁者のような役割をし、北朝鮮の行動を合理化した。そのような状況の展開は、韓国を良い同盟だと考える米国人たちに、理解できないという感情を抱かせた」

——北朝鮮の核およびミサイル問題に対する韓国政府の政策方向をどう評価するか。

「重要なことは、韓国が北朝鮮にどのような信号を送るのかという点だ。韓国は北朝鮮に対して、『私たちは北朝鮮に圧力を加える準備ができておらず、北朝鮮の挑発に堪える準備ができている』という信号を送っている。ワシントンは、韓国における南北対話の重要性を認める。対話の中止を望むのではない。しかし、国連安全保障理事会の決議案採択以降、対北朝鮮アプローチは選別的に行われなければならない。対北朝鮮協力、特に大規模な現金送金は慎重になる必要がある。北朝鮮に「今の軌道で進み続けても、韓国と中国の支援は続くだろう」という期待を持たせてはならない。もし北朝鮮がそのようなコースを踏み続ければ、彼らはさらに孤立し、韓国と中国も多くの規制を加えるという事実を認識させなければならない。そうしなければ、彼らはやめないだろう」

——しかし、韓国が対北朝鮮圧迫政策に同調すれば、韓半島の緊張がさらに高まるのではないか。

「短期的には、北朝鮮が少々荒っぽく反応するだろう。韓国を威圧するためだ。南北関係が永久に後退すると心配させるためだ。しかし、韓国の忍耐が枯渇したことを知れば、北朝鮮はもはや自制しなければならないと認識するだろう。北朝鮮に、現軌道を進み続ける場合のコストと軌道修正する場合の利益を計算させなければならない」

——韓国内では、「在韓米軍は米国の利益に必須だ。米国が撤収云々するのは、より多くの譲歩を得るためだ」という認識がある。

「米国は、韓国政府と国民が願う時にのみ、軍隊を韓国に駐留させるだろう。韓国が望むなら、撤収するだろう。米国は、韓国国民が望むかどうかに関わらず(independently)、韓国に軍隊を駐留させる切実な必要(integral need)はない。米国は、東アジアで戦略的目標を達成させるいくつかの方法を持っている。長い間、数世代にわたって両国は在韓米軍を通じて共同の利益を共有した。しかし、もし韓国が共同の利益がもはやないと信じれば、米国は去ると確信する」

▲ロバート・アインホン〓△1969年、米コーネル大学政治学科卒業、△米プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン行政国際大学院修士、△米国務省政策担当上級顧問、△米国務省次官補(非拡散担当)、△00年に訪朝し、金正日(キム・ジョンイル)総書記と2度面談、△現戦略国際問題研究所(CSIS)顧問