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トーゴを倒すキラーは誰だ

Posted June. 10, 2006 03:34,   

「初ゴールを決めて、16強入りする」

地球村最大のスポーツ・ショーである06W杯ドイツ大会が9日開幕し、1ヵ月間計64試合が行われる長途に突入した。

サッカー韓国代表チームが16強に進むためには、13日午後10時、フランクフルトで行われる「たやすい相手」トーゴとのG組初戦で必ず勝たなければならない。引き分けたり負けたりすれば、ただちに崖っぷちだ。トーゴを抑えるキーワードは結局ゴールだ。初戦と初ゴールは実に重要だ。02年6月4日、釜山(プサン)で行われたポーランドとの初戦で黄善洪(ファン・ソンホン)は李乙容(イ・ウルヨン)のパスをもらって、先制ゴールを決めた。結局、このゴールは韓国のW杯初勝利(2−0)と4強神話の道を開く起爆剤になった。

ディック・アドフォカート監督も初ゴールの重要性を認識して、ノルウェー(0−0引き分け)、ガーナ(1−3敗北)との評価戦を終えた後、「攻撃の鋭さを育ててこそ勝ち目がある」とし、練習の時、6対6、5対5のミニゲームなどでゴール決定力の引き伸ばしに総力を傾けている。

今大会で初ゴール狩りの先鋒長は、02年ゴールデンゴールでイタリアを泣かせた安貞桓(アン・ジョンファン)。シュト・テクニックと動物的なゴール感覚を誇る彼は、イタリア(ペルージャ)とフランス(FCメス)、ドイツ(デュイスブルク)でプレーしながら蓄積した経験が最も大きな武器。アドフォカート監督は先月14日、代表チームを招集した後に行われた4回の評価戦で、いずれも安貞桓を中央の攻撃手に起用するなど、限りない信頼を送っている。

00年ベルギーに進出して欧州でたくさんの経験を積んだ薛鐗鉉(ソル・ギヒョン)も、初ゴールを決める期待株。左の攻撃手で184センチの長身にスピードが良い。02年、イタリアとの16強戦で同点ゴールを決めた主人公だ。

「唐突なキラー」李天秀(イ・チョンス)は、右のウィングでゴール狩りに出る。専門のゴールゲッターではないが、自信と闘志がみなぎるプレーで相手の門前を休みなく威嚇し、コーチングスタッフの信任を受けている。彼は、ペナルティーエリアの近くで得たフリーキックを直接ゴールにつなげる能力に長けている。

韓国最初のプレミアリーガーの朴智星(パク・チソン)は、MFとして攻撃ラインを後ろでバックする役割をするが、いつでもゴールを決められる爆発力を持っている。鉠宰榛(チョ・ジェジン)と新星の朴主永(パク・ジュヨン)は、攻撃の流れがよくない時に「ジョーカー」としてゴールゲッターに出る見通し。鉠宰榛は高空プレーと体のぶつかり合いに長け、朴主永は感覚的なシューティングが目立つ。

一方、ドイツW杯の公式ホームページ(kr.fifaworldcup.yahoo.com)では、韓国がW杯本大会でゴールを入れた経験のある選手が最も多く、期待を集めていると伝えた。韓国は02年7人がゴールを記録したが、そのうち、安貞桓、薛鐗鉉、李乙容、宋鍾国、朴智星の5人が今大会に出場する。果たして、初ゴールの英雄は誰になるだろうか。



yjongk@donga.com