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四捨五入による大学不合格に「待った」ソウル行政裁

四捨五入による大学不合格に「待った」ソウル行政裁

Posted January. 12, 2003 22:18,   

ソウル大学の定時募集で、大学修学能力試験(修能、日本のセンター試験にあたる)成績の小数点以下を四捨五入した整数の成績をもって第1段階の合格者を選抜したことは不当な処分である可能性があるため、不合格処分の効力を停止するという裁判所の決定が出た。

ソウル大芸術・体育学部に志願したが、第1段階の選考で落ちた李某君(18)が出した不合格処分執行停止申請に対し、ソウル行政裁判所行政4部(趙炳顯部長判事)は12日、「判決が出るまで、李さんに対する不合格処分の効力を停止することを決めた」と発表した。

裁判所は、「不合格処分が不適切だという判断がくだされる可能性が少なくない中で、第2段階の選考を受ける機会を不当に奪うことを防ぐために、李さんの申請を受け入れることにした」と説明した。

これで李さんは、13〜14日に行われるソウル大芸術・体育学部入試の第2段階の実技選考を受けることができるようになったが、元点数成績を使用した25の大学に対しても、似たような訴訟が受験生によって起こされる可能性が高くなった。

李さんは、修能の三つの領域を反映するソウル大芸術・体育学部の入試で、言語88.2点、社会探求61.0点、外国語68.0点、元点数の合計で217.2点となった。

一緒に志願したAさんは言語91.6点、社会探求54.5点、外国語70.5点の合計216.6点となり、Bさんは言語88.2点、社会探求57.5点、外国語71.0点の合計216.7点だった。

しかし、韓国教育課程評価院は、各大学にCDで提供する修能の領域別元点数は、小数点以下を四捨五入する整数で提供するという成績処理指針に沿って、李さんの点数を言語88点、社会探求61点、外国語68点の合計217点と通報した。

同じような採点方式で、Aさんは言語92点、社会探求55点、外国語71点の合計218点を受け、Bさんは言語88点、社会探求58点、外国語71点の合計217点だった。

李さんは、四捨五入をしたために、Aさんが実際の元点数より1.4点得して合格し、Bさんも0.3点上積みされ、自分と同じ217点になったが、同点者処理基準によってBさんは合格し、自分は不合格処分になったため訴訟を起こしていた。

これに対してソウル大は、「裁判所によって仮処分決定が下りただけに、第2段階の選考を李さんが受けられるようにする。しかし、社会的な影響が大きいので、裁判所による最終決定が出るまで見守ったうえで対策を講じる」と述べた。

教育人的資源部も、「入試が進行中であるだけに、今年の入試が終わってから、修能成績処理の改善案を作る計画だ」と述べた。



吉鎭均 leon@donga.com