Go to contents

駅の換気口10年間掃除せず 地下空気汚染の原因に

駅の換気口10年間掃除せず 地下空気汚染の原因に

Posted September. 13, 2002 23:17,   

ソウル市地下鉄1〜4号線のかなりの駅が、この10年間に1度も換気口を掃除せず、地下の空気汚染の原因になっていることが明らかになった。

ソウル市地下鉄公社が13日、国会環境労働委の申溪輪(シン・ゲリュン、民主党)議員に提出した国政監査資料によると、公社管轄の地下鉄1号線の9つの駅(ソウル駅〜清凉里駅)の場合、換気設備を交換した93年12月31日以来9年もの間、1度も換気ダクト(空気換気設備)を掃除していなかったことが分かった。

また2号線の陽川区庁(ヤンチョンクチョン)駅と道林川(ドリムチョン)駅は、92年の開通以来10年間ダクトの掃除をせず、3号線のメボンから水西(スソ)駅の7つの駅も、92年10月末の開通以来1度も掃除をしてこなかった。

このほか4号線では、平均42カ月間掃除をせずに放置されていた。

最近開通した都市鉄道の5号線から8号線の場合、使用期間(95年11月以降)が短くフィルターなど換気設備が備わっているという理由で、換気ダクトを交換したり掃除をしたことが全くないことが分かった。

申議員は「地下鉄の大気汚染を測定したところ、1〜4号線がとくに汚染がひどいことが分かり、原因を把握した結果、換気設備が問題があることが確認された」と明らかにした。

換気ダクトは、地下空間と地上空間を結ぶ空気が通る通路で、内部にほこりや汚染物質が積もれば、鉛、銅、カドミウム、クロームなどの重金属やバクテリア、病原菌が蓄積する。

このため長期間掃除をしないで放置する場合、このような汚染物質が外部に抜け出さずに駅内に流入するため、呼吸器疾患をはじめとする各種病気の原因になりうる。

建設交通部と韓国建設技術研究院の資料によると、地下鉄プラットホームのほこりのうち、ダクトを通過する換気口から流入したほこりが全体のほこりの54%を占めた。

ソウル市の関係者は「地下の空気の質の改善に向けた案づくりを行なっている。換気ダクトを掃除する場合、駅舎あたり4000万ウォンの経費がかかる。法的強制事項ではないため1年に数カ所の駅舎だけ設備改善を行なっている」と説明している。



徐永娥 sya@donga.com