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「贈り物」死を前にした妻役を演じるイ・ヨンエ

「贈り物」死を前にした妻役を演じるイ・ヨンエ

Posted March. 13, 2001 19:13,   

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今、映画女優イ・ヨンエ(30)は全盛期の真っ只中だ。「共同警備区域JSA」を終えた後、休む間もなく「贈り物」に出演し、この映画がクランクアップされるや否や、「春の日は行く」の撮影を始めた。最近、テレビで流れているCMだけでも8本。ホットな女優達の中では最高の全盛期を迎えていると言えよう。

彼女は96年、映画デビュー作「インシャラ」の興行失敗後、「映画をおろそかにしたくないから」好感の持てる映画を長い間待ち続けた。こうして出会った「共同警備区域JSA」は彼女にとって「2度と会うことの出来ない貴重な幸運」というべき映画。しかし彼女は失敗することがないように自分自身を治める事に余念がなかった。「贈り物」「春の日は行く」を準備するため「共同警備区域JSA」が競争部門に進出したベルリン映画祭にも当初は行くつもりがなかったという。

24日封切られる「贈り物」で彼女はきれいに見られようとする欲を出さず、化粧っ気のない顔で死を迎える妻の役を演じ、見る人の涙を誘う。「演技がとても良かった」という誉め言葉に彼女が真顔で答えた。

「女優一人の演技だけがすばらしかったというのは有り得ない話だと思う。演技者は「監督の楽器」のようなもの。いくら女優が優れていても映画がよくなければ女優も死んでしまう、平凡な役をもらっても生きた作品であれば女優も共に生きるんです」。

多読家として有名な彼女が最近読んでいる本は日本の小説「無情と情熱の狭間」。

「撮影の準備をする時、他の映画を見れば自分も知らないうちにまねをしてしまいそうなので、本を読むように心掛けている」と言う。「春の日は行く」の感性を求めるため「無情と熱情の狭間」を読み、「贈り物」を撮影するときには「菊の香り」「トゲウオ」を読み上げたという。



キムヒキョン記者暻 susanna@donga.com