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主要国の成長率予測を上方修正したIMF、韓国は3度目の下方修正

主要国の成長率予測を上方修正したIMF、韓国は3度目の下方修正

Posted February. 01, 2023 08:48,   

Updated February. 01, 2023 08:48

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国際通貨基金(IMF)は、今年の世界主要国の経済成長率の予測値を上方修正したものの、韓国経済の成長率は、昨年10月の予測値に比べて0.3%ポイント下がった1.7%と予想した。IMFは、昨年7月の予測で、今年の韓国の成長率を2.9%から2.1%に、10月は2.1%から2.0%に下げたのに続き、3回連続で成長率を下方修正した。

IMFは先月30日(現地時間)、「1月の世界経済予測報告書」を発刊し、今年の韓国経済の成長率を1.7%、来年は2.6%と見込んだ。IMFが韓国経済の成長率を1%台に設定したのは、金融危機後、新型コロナのパンデミックが真っ最中だった2020年を除いては初めてだ。IMFの予測は、企画財政部(1.6%)の予測値よりは高く、韓国銀行(1.7%)とは同じだ。

一方、今年は「最悪」に見舞われる恐れがあると警告したIMFは、インフレの減速と米国、欧州、中国の世界3大経済圏の予想外の回復傾向のおかげで、世界経済成長率を2.9%に0.2%ポイント上方修正した。米国(1%→1.4%)や中国(4.4%→5.2%)、ドイツ(マイナス0.7%→0.1%)、日本(1.6→1.8%)などの主要国の成長率も相次いで上方修正された。

韓国の経済成長率が日本に引けを取るほど下方修正されたことについて、IMFは、輸出割合の大きいアジア諸国に、世界貿易の鈍化が打撃を与えていると指摘した。IMFのピエール・オリビエ・グランシャ首席エコノミストは、「中国経済の再オープンにもかかわらず、貿易に依存しているアジア経済は、貿易鈍化にともなう経済的打撃が予想される」と話した。

企財部は、輸出と製造業の不振が続き、内需回復の勢いが弱まっているのが韓国経済を引き下げていると見ている。経済の支えである輸出は、今年に入って先月20日まで前年同期比2.7%減少し、4ヵ月間連続でマイナスを続ける可能性が高い。輸出と内需の低迷の中、韓国銀行は今年の成長率の予測値を今月、下方修正するものと予想される。

延世(ヨンセ)大学経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は、「半導体などの輸出が大幅に減っているうえ、不動産価格の下落など国内的要因を反映して下方修正したものだ」と分析した。


金玹秀 kimhs@donga.com · 朴熙昌 ramblas@donga.com