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コロナ感染の中国人、ホテル隔離を拒否して逃走

コロナ感染の中国人、ホテル隔離を拒否して逃走

Posted January. 05, 2023 08:59,   

Updated January. 05, 2023 08:59

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中国から仁川(インチョン)国際空港に入国後、新型コロナの陽性判定を受けた40代の中国人男性が3日、隔離を拒否して逃走し、警察が追跡に乗り出している。4日基準で、海外流入感染者の76%は「中国発入国者」と集計された。中国での新型コロナの流行が悪化する中、変異株が韓国国内に流入する可能性があるという懸念が高まっている。

3日、仁川中部警察署などによると、同日午後10時7分ごろ、仁川中区永宗島(チュング・ヨンジョンド)の隔離施設に指定されたあるホテルで、中国人のA氏(41)が隔離を拒否して逃げた。これに先立って、A氏は空港で遺伝子増幅(PCR)検査の結果、陽性と出た。7日間の施設での隔離義務が付与されたA氏は、感染者移送バスに乗ってホテルに到着後、客室割り振りを待っていたが、統制が甘い隙を狙って逃走した。現場には防疫当局の引率者や秩序維持要員もいたが、逃走を防げなかったという。

警察は4日未明、ホテルから約200メートル離れた大手スーパーの付近で、A氏が歩いている姿を防犯カメラの映像を通じて捉えた。警察は、A氏がタクシーに乗って永宗島を離れた可能性も排除していない。防疫当局は、「現在手配中であり、顔の公開も検討している」と明らかにした。

最近、韓国国内における中国発感染者が急増している。疾病管理庁によると、同日0時基準で海外流入感染者172人のうち、中国発感染者が131人(76%)となっている。短期滞在の旅行客や長期滞在の外国人、韓国人入国者をすべて含めた数値だ。昨年12月29日から今月4日までの1週間、海外流入感染者は587人だが、そのうち246人(41.9%)が中国から来た。2日から中国発入国者に対するPCR検査が義務付けられ、感染者の実態が明らかになっている。

3日、空港でPCR検査を受けた中国発短期滞在外国人281人のうち、73人(26%)が陽性だった。強力な防疫措置が始まった2日(陽性率19.7%)より、陽性率が6.3ポイント上昇した。

5日から韓国入りするすべての中国発航空機の乗客は、搭乗前の48時間以内にPCR検査を受けるか、24時間以内に専門家向け迅速抗原検査(RAT)を受けた後、陰性確認書を提出しなければならない。一部からは、中国現地で「偽の陰性確認書」の発給をうけ、航空機に搭乗できるという懸念が提起されている。イム・スクヨン中央防疫対策本部状況総括団長は、「検疫段階で、(陰性確認書)の内容が全て適正に作成されているか確認する」と明らかにした。


キム・ソヨン記者 仁川=コン・スンベ記者 ksy@donga.com · ksb@donga.com