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米、北朝鮮挑発に対抗し「戦略兵器の展開、画期的に拡大」警告

米、北朝鮮挑発に対抗し「戦略兵器の展開、画期的に拡大」警告

Posted November. 14, 2022 08:45,   

Updated November. 14, 2022 08:45

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米ホワイトハウスが言及した米軍の駐留および軍事力・安全保障プレゼンスの強化は、韓米、韓米日の演習の拡大を越え、米軍戦力の実質的な強化を意味する。北朝鮮が7回目の核実験を実施した場合、バイデン米政権が戦略兵器の展開だけでなく、米軍の循環配置の拡大などを通じて在韓・在日米軍の運用戦力を現在のレベルより増強する可能性があるという観測が流れている。

米国は、ウクライナ戦争で北大西洋条約機構(NATO)東部戦線に米軍を追加配置した時も、「軍事プレゼンスの強化」という表現を使った。だが韓国政府は、米軍兵力が即時に増強する可能性は低いと見ている。大統領室関係者は12日、「米軍(兵力)の増強ではなく、米戦略兵器の展開について前向きな措置を話したと見ている」と述べた。

米国の域内軍事力の増強措置として、核兵器を搭載できる戦略爆撃機B52や原子力潜水艦などの戦略兵器の展開頻度を増やすとみられる。これに先立ち、韓米は第54回韓米安保協議会議(SCM)で、「常時配備」レベルの効果を出せるよう戦略兵器の展開頻度と強度を拡大することで合意した。政府消息筋は、「韓米首脳が5月に大きな枠組みで戦略兵器の循環配備の拡大に合意した後、外交・国防当局間の協議を経て後続措置が具体化されつつある」とし、「事実上、韓半島付近に戦略兵器が常時配備されたも同然の循環配備が行われるだろう」と述べた。

また、韓米・韓米日合同軍事演習の規模と回数を拡大するとともに、米軍の循環配備の拡大などを通じて、在韓・在日米軍の運用戦力を強化するという観測も流れている。米国防総省は先月、国防政策全般の指針となる「国家防衛戦略(NDS)」で、「インド太平洋で主要インフラ投資を続ける」とし、「韓国、日本、オーストラリアと防空及びミサイル防衛システムに対する継続的な投資及び合同軍事演習を通じて防衛軍事力を強化する」と明らかにした。米国は最近、日本に攻撃型無人機「MQ9リーパー」を配備したのに続き、米空軍嘉手納基地のF15戦闘機の退役に伴い、世界最強と評価されるF22ステルス戦闘機の暫定配備を始めた。米国がインド太平洋地域に高高度ミサイル防衛システム(THAAD)を追加配備するなど、ミサイル防衛体系を強化する可能性も指摘されている。

ただし、米国はロシアの脅威に対抗して欧州のNATO加盟国の軍事力強化に集中しているため、在韓米軍(2万8500人)、在日米軍(5万千人)の増援など域内の常時駐留兵力を増やすことは容易ではなさそうだ。


申圭鎭 newjin@donga.com