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韓米、大統領選に影響しないようICBMの発表を先送り

韓米、大統領選に影響しないようICBMの発表を先送り

Posted March. 12, 2022 08:47,   

Updated March. 12, 2022 08:47

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韓国と米国が11日、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)性能試験を遅れて発表したことをめぐって、大統領選への影響を考慮して、両国が発表時期を調整したとみられている。韓米は先月27日と5日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとだけ明らかにし、ICBMについては言及しなかった。

ある外交筋は同日、東亜(トンア)日報の電話取材に対し、「北朝鮮のICBM挑発を予想していたが、実際に性能試験までしたことは、大統領選を控えて票心に与える影響が大きい」とし、「韓米が発表時期を協議したと承知している」と話した。米国も、9日の大統領選後に次期政権の大統領と北朝鮮問題を協議するのが効果的だと判断し、発表時期に合意したという観測も流れている。バイデン大統領と尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領は、米国の要請で大統領選翌日の10日午前、電話で北朝鮮の挑発に対する韓米協力を再確認した。

韓米両国は、北朝鮮のICBM試験に対する分析を8、9日以前に終えていることが確認された。国防部関係者は11日、「3、4日間、韓米情報当局間の情報を精査し、(北朝鮮が)新しいICBM体系の試験発射をしたという結論を下した」と明らかにした。

米軍インド太平洋司令部も10日(韓国時間)、西海(ソヘ・黄海)の監視および偵察活動とICBM防衛態勢強化の措置を取ったと明らかにした。バイデン政権発足後、インド太平洋司令部が北朝鮮の挑発に対して警戒強化を指示したことを明らかにしたのは初めて。

大統領府は同日、立場を明らかにせず沈黙した。ただし、大統領府の一部では、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が韓半島平和プロセスに努めてきた状況で、新政権の発足を控えて5年前に回帰したという事実に「苦々しくて虚しい」というムードも感知された。


パク・ヒョモク記者 ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 tree624@donga.com