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商用の宇宙旅行幕開け、英宇宙開発企業が72分間の飛行に初成功

商用の宇宙旅行幕開け、英宇宙開発企業が72分間の飛行に初成功

Posted July. 01, 2023 08:23,   

Updated July. 01, 2023 08:23

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英国の富豪でヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏が設立した宇宙開発企業「ヴァージン・ギャラクティック」が先月29日(現地時間)、史上初めて商用の宇宙飛行に成功した。今回の成功で、商用宇宙旅行時代が本格的に開幕したと評価されている。特に、ヴァージン・ギャラクティックと米オンライン通販大手アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が保有する「ブルーオリジン」、テスラ創業者のイーロン・マスク氏が率いる「スペースX」の3つの民間宇宙開発企業の競争も激しくなるとみられる。

CNNなどによると、ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船「VSSユニティ」は同日、米ニューメキシコ州の宇宙基地「スペースポート・アメリカ」から離陸し、高度85キロまで上昇した。その後、打ち上げ1時間12分後の午前9時42分、無事に地球に戻った。飛行の頂点で乗客は数分間無重力状態を体験した。

宇宙船には、イタリア空軍将校2人、イタリア政府所属の航空宇宙技術者1人の計3人が搭乗した。彼らは、無重力状態で医学、工学、生理学など様々な分野の実験を行った。正確な費用は公開されていないが、1人当たり約25万~45万ドル(約3億3千万~6億ウォン)だという。

ヴァージン・ギャラクティック側は、「民間人が宇宙に行ける新時代が開かれた。8月から毎月、商用宇宙飛行を行う計画だ」と明らかにした。現在までに約800席分が予約済みだという。

ただ、先月、大西洋に沈没したタイタニック号を見ようとして、爆発事故で搭乗者全員が死亡した潜水艇「タイタン」の事例に見られるように、深海や宇宙などを観光する「エクストリーム観光」の安全規制を強化しなければならないという提言も出ている。現在、宇宙旅行産業は米議会が規制の猶予を許可し、規制の死角地帯に置かれている。


イ・ジユン記者 asap@donga.com