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とぼけた誇示

Posted June. 02, 2023 08:45,   

Updated June. 02, 2023 08:45

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八十歳の老人が十八歳の若い妾を持ち、得意げに洒落を飛ばす。妾の年齢をひっくり返せば同い年という詭弁もそうだが、二人の差がわずか「還暦と1歳」というのも愚にもつかない話だ。このような詩を「打油詩」という。文学性というよりは洒落と風刺が強く、生活に潤いを与える効果がある。詩的な感動は少なくても、親しい者同士が冗談で交わす一種の即興詩だ。ちょうどその場にいた蘇東坡が、老人のこのとぼけた自慢話に、ウィットを利かせて応じる。十八歳の花嫁に八十歳の新郎とは、白髪と紅顔が向き合う。鴛鴦(おしどり)が布団の中で交わった夜、梨の木一本がハマナスの花を押さえつけるようなもの」(「戯れて張先に捧げる」)。老いを象徴する白髪と白い梨の花、そして若さの象徴である紅顔と赤いハマナスの花の鮮やかなコントラスト。二つの詩は共通して白と赤で老若の違いを鮮明に表している。ただ、一人はその差別性を通じて堂々と誇示したのに対し、もう一人は差の不当さ、あるいは無謀さを風刺したという点で対照的だ。

実は、蘇東坡は張先より四十七歳も若い。父親の蘇洵よりも20歳年上だったが、気さくでユーモアのある二人の性格が通じ合ったからこそ、「忘年之交(年齢・身分の違いにこだわらず親密に交わる友)」が可能だった。特に、張先は宋代の代表的な文学である詞の基礎を築いた人物。二人は隔意なく交流したが、蘇東坡は張先を「私に創作を教え、啓発してくれた恩師」と尊敬した。