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オンライン書店アラジンがハッキング被害、『パチンコ』『保健教師アン・ウニョン』も流出

オンライン書店アラジンがハッキング被害、『パチンコ』『保健教師アン・ウニョン』も流出

Posted June. 01, 2023 08:31,   

Updated June. 01, 2023 08:31

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イ・ミンジンの長編小説『パチンコ』(2022年・インフルエンシャル・写真)とチョン・セランの長編小説『保健教師アン・ウニョン』(15年・民音社)、チョン・ユジョンの長編小説『私の心臓を撃て』(09年・ウネンナム)…。

出版界のベストセラーが、オンライン書店アラジンの電子書籍(eBook)ハッキングで大量に流出したことが31日、確認された。東亜(トンア)日報がハッキングで流出したアラジン電子書籍約5000冊のファイルのうち、『パチンコ』など一部のファイルを入手して分析した結果、特別な手続きなく数百ページに及ぶ本の全文を電子書籍ビューアで読むことができた。本紙は、今回の事件を調査する韓国著作権保護院が被害出版社に送ったファイルを受け取った。流出した本は、セキュリティ装置である「デジタル著作権管理(DRM)」技術が適用されず、内容を見ることができる「開放型自由電子書籍標準(EPUB」形式で製作された。

流出が確認された5000冊以上の全リストを分析した結果、文学トンネや民音社、創批など国内の有名出版社のベストセラーが多数含まれていた。被害出版社は500社以上と分析された。

これに先立ち、先月19日、SNSのテレグラムのチャットルームには、「アラジンから電子書籍100万冊を奪取した」と主張し、アラジン側に35億ウォン相当のビットコインを求める文と共に約5000冊の電子書籍ファイルが掲載された。当時、チャットルームには3200人がいたので、流出したファイルは拡散されていると推定される。警察は正確な被害規模を捜査している。

アラジンは「被害規模が確認されていない」と明らかにした。しかし、無限複製が可能な電子書籍の特性上、今回の事件による出版業界のダメージが懸念されている。訴訟も相次ぐものとみられる。大韓出版文化協会と韓国出版人会議は、被害出版社から法的対応の委任を受けている。韓国出版人会の李光鎬(イ・グァンホ)会長は、「今後、アラジンを相手に補償問題が発生する可能性が高い」と話した。


イ・ホジェ記者 hoho@donga.com