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グアムで観光客が足止め…空港は早ければ明日から再開

グアムで観光客が足止め…空港は早ければ明日から再開

Posted May. 29, 2023 08:42,   

Updated May. 29, 2023 08:42

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「生理中ですが、断水のため洗濯もできないんです」

新婚旅行で22日にグアムに来たカンさん(32)は28日、東亜(トンア)日報とメールで「滞在しているホテルが断水し、毎日が大変だ」と訴えた。

「釈迦の誕生日」(旧暦4月8日)の連休を前に太平洋のリゾート地グアムを訪れたが、23、24日に現地を襲った台風マワルで足止めされた韓国人観光客約3200人が空港の閉鎖や停電、断水に苦しんでいる。事態が長引くにつれ、健康悪化を訴える人も増えている。

母親の還暦祝いで家族旅行に来たというカン・スジンさん(28)は、「母の糖尿病の薬と血圧の薬が2日分しかなく、薬を半分に分けて飲んでいる」とし、「母が右下腹部の痛みを訴えているが、虫垂炎ではないか心配だ」と話した。大邱市寿城区(テグシ・スソンク)から22日、夫と胎教旅行に来たというシンさん(34)も、「ペットボトルの水がなくなって飲み水もない。ストレス性呼吸困難、子宮収縮がひどい状態なので、胎児が心配だ」と話した。

台風が去って4日経ったが、グアム国際空港では浸水した滑走路の復旧作業が行われており、飛行機はまだ飛ぶことができない。グアム国際空港側は26日、「早ければ今月30日に運営が再開される」と明らかにしたが、追加の発表がない状態だ。

孤立した観光客たちは、インターネットコミュニティやカカオトークの公開チャットルームを通じてコミュニケーションを取りながら、韓国政府に帰国対策を求めている。一部の観光客が「船便でサイパンに移動して、帰国させてほしい」と要請し、外交当局が検討したが、グアムとサイパンを結ぶ船便は以前から運航が停止しているため、実現には至らなかった。

外交部は、国際空港の早期再開をグアム当局に要請している。外交部当局者は、「グアム当局が空港運営の再開を30日より早めるために迅速に復旧を進めている」と明らかにした。現地では、早ければ29日にも運航が再開される可能性があるという観測も流れている。

外交当局は、グアム現地に韓国人観光客を収容できる臨時避難所3ヵ所を設けた。臨時避難所には、現地で暮らす韓国人が提供したミネラルウォーターや非常食などが備えられているという。外交部は28日から1人の韓国人医師の協力を得て、現地で臨時診療所も運営している。

一方、グアム観光庁は28日(現地時間)、「現在、5千~6千人の観光客が足止めされていると推定され、このうち約3200人が韓国人観光客」とし、「ホテルに水と電気を供給するための復旧作業を進めている」と明らかにした。


ソン・ジュンヨン記者 コ・ドイェ記者 hand@donga.com · yea@donga.com